冠山に登る

ぶらり

 私の地元、日向市では、冠(かんむり)といえば、あの、冠二郎を抑えて堂々1位の知名度を誇るのは 冠山<かんむりやま> です。冠岳とも呼ばれていますね。そこをぶらりと登って来ました。ちなみに3位はカンムリウミスズメです。
 今年は本気でダイエットしているのですが、どうも走るのがめんどくさいので、仕事が休みの今日は、近場の山登りをすることにしたのです。

 山の麓(ふもと)に行くと、山肌に霧が流れて厳かな雰囲気を漂わせていました。
 うー、さみいです。時間は朝9時です。気温は約3度です。

 昨日に雨が降ったせいか、うっすらと霧がかかっています。登りだせば晴れていくでしょう。
 ↓結構しっかりとした登山口です。

 登山道のはじめは、檜と杉の間を抜けていくように道が整備されています。そこまで急な道ではないので、アップにはちょうどいいです。・・・・そう思って、走って登っていたら、思いのほかきつくて、バテてしまいました。

霧がいい感じ

 3合目を過ぎた辺りから、木々が広葉樹に変わってきました。道も岩が多くなってきたので、滑らないように注意しなければなりません。歩きに変えました。

 箇所箇所に案内や、地図があるので、迷うことはありませんが、登山ルートが色々とあるので、少しは注意が必要です。メインの道には、木にピンク色と赤色のテープが割りと細かいスパンで巻いてありますので、初めての方はそこを見ていれば間違いはありません。

 ↓今回のルートは、北岳(空中遊歩道)を経由して、山頂(南岳)へそこから日の丸台(岳に国旗掲揚台がある)をめぐるルートを行こうと思います。

 ↓6合目を過ぎた辺りから見晴らしが良くなります。雲海がまだありました。

 数年前に職場の仲間数人とこの山を登ったんですが、その中の後輩の一人が、
「すいません、ちょっと聞きたいんですけど、さっきから、5合目とか6合目とかの看板があるんですけど、この山って、何合目まであるんですかねぇ?」
と聞いてきたので、
「う~ん、山によって違うけど、この山は12合目が頂上だね。だから、山に登る時は下調べが必要だよ。富士山なんて100合近くあるらしいよ。」
と、やさしく教えてあげました。心があたたまる思い出です。

 そんなことを思い返しながら歩いていると、登り始めておよそ30分ほどで北岳の空中遊歩道に来ました。ここは開けた尾根の上を歩きます。天気爽快、気分爽快です。

 ↓天気も良かったので、北岳からの眺めは、すばらしかったです。前日の雨が、空気も綺麗にしてくれたようです。

空気がうまい。

 足元の眺めも・・・・、ちょっと怖いくらいの眺めです。

崖になっているので転落注意です。端に近づきすぎはアウトです。

 北岳のピークに来ました。看板には約60分ほどの表記がありますが、だいたい、半分の30分程で到着しました。

 ん?看板の上になにやら短歌のようなものが掲げられていますね。これは、地元の誇り酒と旅の歌人「若山牧水」大先生の句でしょうか?

 ふ~ん、作者は・・・黒木敏昭・・・・・・って、誰!?。

 うそ、知ってる。この山が好きでよく登ってる人だわ。この登山道の整備にも力を尽くした人みたいね。・・・・でも、こんないいとこに自分の句をかざらなくてよくないかい。

 北岳から、なんやかんや考えながら15分ほど歩くと、冠山の頂上(南岳)に到着です。
標高438mです。残念なのは、眺めはよくありません。正確には、頂上から景色は見えません。
 頂上は、ちょっとした広場になっていて、休憩が出来ます。ここでお菓子を食べてしまいました。ダイエット目的の登山なのにです。ここまで使ったカロリーは帳消しになりました。食べる為に登ったようなものになりました。

食べたお菓子はセブンのワッフル

 ↓ルート外ですが、頂上から少し下ったところに(30秒ほど)、千畳岩と呼ばれる一枚岩の斜面があります。画像ではあまり迫力はありませんが、実際見ると、けっこうスゴイ!。斜面が急なので気をつけてくださいね。転げ落ちたらただではすみませんよ。

 頂上から、日の丸台に向かう道の途中の一箇所に、ツツジのような花が咲いていました。花が咲いていたのはここだけでしたね。この季節(1月中旬)に咲く花なのかな。

 日の丸台に到着です。けっこう風が出て来ました。歩いて汗が出てきた体に気持ちいいです。
 ここの旗は、新年に地元の人が登って新しく変えてるらしいです。だから年末には、ちぎれてないこともあります。
 綺麗な旗が蒼い空にはためいていました。

一人で行ったのですべて自撮り。しかも、三脚を忘れてきたので苦労する。

 ↓ここから見える景色は、秘境「椎葉村」方面になります。今年は、雪は積もっていないようですね。
 椎葉村は南国宮崎の中にありながら、冬場は氷点下20度を記録するほど寒いとこですからね。

いい天気。

 日の丸台からは帰路一直線。
 ↓帰路の途中、8合目付近の道脇になにやら人工物が。これは、炭焼き窯あとですね。苔むしているのでだいぶ昔のもののようですが、ここで炭を焼いてたなんて、大変だったろうなぁ。炭は何度も背負って降ろしたんだろうな。昔の人はすごいなあ。

窯はけっこう大きい

 帰りは早いです。でも、下りは足の筋力をつかいますねぇ。息は切れませんが、疲れます。


 今日の登山の反省点と注意事項を。
 ●低山と思ってなめていたので、運動靴で登りましたが、登りはいいのですが、くだりは滑って危なかったです。帰りに3回ほどこけました。やっぱり、登山靴がよろしいようです。
 ●1合目から3合目付近は山の上から大きな落石の危険があります。ヘルメットをかぶってください。私は、落ちてきたら「かわす」つもりだったのでかぶりませんでした。
 ●杖を使って登ると安全ですね(特に下り)。体力が回復するような杖だったら尚いいですね。

こう見ると足が長い。

 無事、下山です。今回の登山の所要時間は約2時間。歩数は8000歩でした。歩数以上の疲れを感じています。いい運動でした。滑って、しりもちをつくようにこけた時に、首を少し痛めましたが(古傷)、それ以外の怪我はありません。また運動がてらに登ろうと思います。

 この山、ほんとに色々なルートがあります。まだまだ楽しめそうです。

あ~、腹がへったなぁ。さて昼飯は何を食べようかな。使ったカロリー以上にいっぱい食べると思います。

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