革を切ったり、穴を開けたりしていると、どうしても切れ味が悪くなってきてしまいますよね。切れ味が悪いと、余計な力が入って、思わぬところを切ってしまい、革を駄目にするくらいならいいですが、自分を切ってしまっては大変です。
皆さんはどうしてますか?
本格的に砥石で研いでもいいのですが、なかなか気軽に出来ませんよね。ましてや菱目打ちなんてあんな形状をどうやって研いだらいいのやら・・・。買いなおすか・・・。
なんてなりかねませんよね。今回に紹介する方法で上手く研げなかったら買いなおせばいいのです。簡単ですから。
今回研いだ刃物と道具です。これにオイルがいります。
研ぎ台の説明です。自作しました。
30cmほどのしっかりした板(私は1×4の余り板を使いました)に1.0~2.0mm程度の革(私は余り革の1.5mm厚を使いました)を貼り付け、青棒(研磨剤)をつけてスースーとその上を滑らせます。青棒を塗った革にオイルを塗るとスムーズです。
青棒は聞きなれないと思いますが、金属などを磨くときに使う研磨剤です。ホームセンター等で売っています。ピカールなどの液体研磨剤でもいいかと思います。ちなみに写っている青棒は100円ショップで買いました。使った感じは遜色ないと思います。
実施中です。小瓶に入っているのがオイルです。今回、サラダオイルを使いました。身近にあって、匂いもほぼ無いので。要はやわらかい油だったら何でもいいのです。液体の研磨剤を使うときにはオイルいらないです。
奥から手前に引くときに研ぎます。グッと前に押して研ぐと、革に刃が刺さって研げませんからご注意を。まあ、やればわかります。この菱目打ちの刃は、はまぐり刃(刃がはまぐりを合わせたような形)のようになっているので手前で持ち手をスッと持ち上げるように研ぎました。革の厚みもあるので、刃の形状沿って研ぐことが出来ます。
何度か繰り返すと、切れ味が戻りました。
革包丁も研いでおきます。
こちらは刃の角度に合わせて一定の角度で研いでいきます。
もし、失敗しても、いくらか払って研ぎ屋さんに出せば切れ味は戻るのです。そう思うとチャレンジは楽勝です。まぁ、何度かすれば、すぐに切れる刃を出せるようになると思います。
替え刃の「別たち」も研ぐとさらによく切れるようになりますよ。
普段の作業していて、「むむ、切れがなんか悪くなったかな」のタイミングで研いでおくと、切れ味が長持ちしますし、研ぎの失敗が少ないですよ。
今回、研ぎ台を紹介する為に新しく作りました(今まで使っていたのをお見せするのが恥ずかしいほどの汚れ具合だった。)が、青棒(青棒も小さくなって紹介するにはわかりにくかった)を新しく買っただけで出来ましたので、今回は108円(税込み)で出来ました。
私のように板を持っている人も少ないかもしれませんが、菱目打ちを持っているくらいだったら、板なんかを買っても500円以内で出来ると思います。
菱目打ちだけを研ぐならもう少し小さいのでいいかもしれませんね。革を切るのがカッターがメインならば。
もし、菱目打ちの刺し味が落ちていて、研ぎ方がわからない方の参考になれば幸いです。(それって、どんだけの人がいるんだろ~www。)
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