黒いダイヤを育てる

オオクワガタ

 今年の梅雨の終わり頃に、職場の同僚が、
「もけけさんって、クワガタって興味あります?」
って聞いてきたので、
「俺見てて、逆に興味ないと思う?」
って答えると、
「ですよねぇ、ないわけないですよねぇ。友達からオオクワ貰うんですけどいります?」
っていうことになり、そこには高須クリニックばりの「YES!」以外の返答はなく、有難くオオクワガタを頂戴しました。
 オオクワガタといえば、私からすると「動く黒いダイヤ」的存在です。小さい頃からこの辺りでクワガタを捕ってきましたが、捕れるのはヒラタクワガタやコクワガタやのこぎりクワガタばかりで、オオクワガタは捕ったことが無く、一度は飼ってみたかったのです。憧れが思わぬ形でやってきました。

 ありがたいことに、ペアで貰いました。オスが今年羽化したばかりで、メスは去年羽化したものだそうです。オスが78mm、メスが40mmほどの大きさです。

 ↓オオクワガタをくれた人からの助言で、オスが羽化して間もないので、今年はペアリングさせても多分卵は産まないでしょうということでしたが、夏の間に、2週間ほどオスメスを一緒に飼ってみました。ただ、その後、そんなことをすっかり忘れていて、気付くと季節は秋。餌は時々交換していましたが、そういえばメスの箱の中の様子をしばらく見てないなとメスの飼育箱のマットをほじくり返してみると・・・。

 ↓おお!いるじゃないか!幼虫が。一応、中に朽木なんかも一緒に入れていたのですが、その朽木がボロボロになっていたので、はて?もしやと思っていたのです。
 幼虫、8匹いました。ホントは10匹いたのですが、ほじくる時にスプーンでガリッと・・・

 さて、どうするかなと、ネットで調べたところ、幼虫はそれぞれ個別で育てた方が良いということで、個室を準備します。近所のホームセンターにて幼虫の餌となるものを買ってきました。

 ↓買って来た幼虫用のマットに水分を加え、握ったら固まって、触るとホロリと崩れるほどの水加減にして、容器に詰めます。あまりきつく詰めすぎないように程よい感じで、空き瓶や不用なタッパーにマットを押し込んでいきます。スプーンを使うのは私の雑菌を入れないようにですね。

 ↓個室に幼虫を投入です。甘やかしません、自分で潜ってもらいます。

 8匹の幼虫がいるのですが、このマットを使うのは3匹だけにします。蓋を軽く閉めて酸欠にならないようにしておきます。写っているのは2つだけですが、もう一匹はこの幼虫たちが入っていたケースを使うことにします。広々快適です。

 さてさて、残りの5匹の幼虫はどうするのかというと、ネットで注文した菌糸瓶の方を使います。菌糸瓶が5個セットで安かったのです。8個セットはありませんでした。

 ↓頼むと翌日には届きました。

 ↓菌糸瓶の表面の菌糸に覆われている部分を剥いで幼虫が入れるスペースを作っておきます。

 ↓すべての幼虫を入れました。蓋をしめてしばらく放置です。1ヶ月ほどしたら様子を見てみましょう。

 さてさて、来年の夏には無事に立派な成虫になっているでしょうか。冷暖房施設の無い倉庫のようなところにクワガタや幼虫を置いているので、これからは寒くなっていきます。季節を感じながら成長して大きくなって欲しいものです。
 春になったらまた菌糸瓶の交換が必要になるでしょうね。クワガタ育てるのも結構、金がかかるな。

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