長財布 ネイビー 20cm

財布

 いつも通りの長財布ですが、ちょっといい革を使って作りました。ちょっといい革というのは、「栃木レザー」というブランドの革です。昔ながらの手間のかかる製法で作られており、しっとりとした手触りと、深い色合いです。その分、お値段の方も・・・。

 ↓パーツを切り出しました。外革2.6mm、内革1.2mmです。

 ↓切り出した革を磨いていきます。トコノールという薬剤を塗って、拭きあげるように磨きます。すると、しっとりとした艶が出ます。何度も付けて磨いてを繰り返すと艶が強くなります。

(右)磨いている方とまだ磨いてない方(左)

 私は、革を磨く薬剤は「トコノール」は「トコフィニッシュ」との2種類を使っています。トコノールを付けて磨くと、しっとりとした艶が出ます。トコフィニッシュは、より艶が強い感じです。ピカッと光ります。
 好みの問題ですが、私は、広い面にはトコノール、目立つ角(コバ)にはトコフィニッシュという感じで使っています。または、はじめはトコノールを塗って磨いて、その後トコフィニッシュという使い方もしますね。

ポンプに入れて使うと便利。

 今回は内革を1.2mmにしています。厚みがあるので、カード入れの重なる部分をよりスマートにする為に革包丁を使って剥いていきます。最近、この剥きが上手くなりました。

革包丁は切れ味が命

 ↓縫い糸は革にあわせて紺の麻糸を使ました。
 丁寧に縫ったので縫い目が綺麗に揃いました。自画自賛ですが、腕が上がりましたねぇ。この一定の縫い跡、レザークラフトをする人が見れば、ほめてくれると思います。作る人、こういうとこを見ますからね。ニヤリ。

「縫い目の乱れは心の乱れ」

 ↓出来上がりました。現物は画像よりも、もっとしっとりとした深い色合いなんですが、思ったようには写せませんね。

 ↓ちょっとピンボケですが、しっかりとした厚みがあります。

 ↓中はこうなってます。カードは6ポケット、小銭入れはチャック式としました。小銭入れのところについているポケットは名刺が入る大きさにしているのですが、ここには、よく使うカードを入れておくと非常に便利です。

開くと20×20cmの正方形。

 ↓ちょっと細かに見て行きます。札入れの部分には仕切りを入れていますが、好評ですね。
 カード入れの後ろ側には広いポケットが3箇所ありますので収容能力は大きいです。ただ、その人の使い方ですが、あまり財布に何かと入れすぎるのはリスク管理から考えると良くない気がします。

収納能力は充分。

 もう一回、シルエット。なかなかいいバランス。(自画自賛)

 今回も良い物が出来ました。外革2.6mm、内革1.2mmで作ると、この財布が壊れてまた作ってくれの依頼が来るのはしばらく(10年)ないでしょうね。この財布のウィークポイントはチャックの部分ですね。ここが壊れても取替え可能なので、やっぱりしばらくないな。

 壊れるより飽きるのが先だな。

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