さらば35mのハシゴ

日常

 近所の消防署の梯子(はしご)車がお役御免で更新となり、あと少ししか使われないということで見学に行ってきました。

 ↓35m級(地上から35mの高さまで梯子が伸びる)の梯子車です。
 平成7年から運用しているそうで、今年で25年目!四半世紀の現役生活です。とても25年経っているとは思えない綺麗さでしたが、何度かオーバーホール(改修)をしているので新しく見えるそうです。

 車の長さは約10m、幅2.5m、高さ3.5m、排気量(軽油)は1万8000cc!!いちまんはっせんしーしー。灯油を入れる缶の量!
 車の重量は約20tとのことです。大きいですねぇ。

↑梯子の先(収納されたバスケットの底)は看板のようになっていました。モリタ製の梯子車だそうです。

 キャビン見せてもらいました、ドアを開けると、ステップが出てきて乗りやすいです。これで脛(すね)を打ったら地獄。いや、やりませんでしたよ・・・。

 ↓運転席はこんな感じでした。25年前の大型車ですが、ミッションギヤはオートマチックでした。ただ、ボタン式でした。あまりみたことのない方式。

シートベルトは腰のみ!

 毎朝の始業点検で梯子の作動チェックと架梯訓練をするそうなので見学させてもらいました。ここには友人がいるのです。

35m伸びた梯子は高いです。近くで見ると梯子は微妙に反っています。

 梯子の先端に付いたバスケット(人を乗せる籠)に消防隊員を2人乗せて、梯子の基部に1人付いた状態で動かすそうです。3名1パック。
 梯子を動かすのはバスケット内と、梯子の基部の2箇所にありました。

3階建ての屋上に梯子をかけています。

 ↓梯子の基部を見せてもらいました。モニターの部分では梯子の角度や、高さ、ここまでは動かせるといった情報を見ているそうです。
 実際に梯子を動かすレバーは3本ありました。動かすコツは「慣れ」だそうです。

 ↓バスケットの方も見せてもらいました。こちらはレバーが2つでした。操縦桿は、ほんとに微妙に動かさないとバスケットがぐらぐら揺れて危なく、怖いそうです。ここでもコツは「慣れ」ということでした。

バスケットと梯子の基部は無線で連絡を取り合いながら動かす。

 ここから、隊員さんにカメラを渡してバスケット内からの撮影をお願いしました。下から見ていると、どんどんバスケットが小さくなっていきましたが、やっぱり、バスケット側から見ると下の物がどんどん小さくなって見えるようです。

操作は慎重に
建物にかかった影がいい感じですね。
バスケットから基部を見ると梯子が伸びているのがわかる。

 ↓最大に梯子が伸びた状態からの下向き画像です。高さがわかりますね。消防車が小さくみえて、なんか倒れそうで気持ち悪いですねぇ。

 男性は、高いところに来ると、腰のあたりについている袋の下の辺りが「ぞわぞわする」感覚がありますが、女性もそんな感覚あるんでしょうかねぇ。

天候はイマイチ。

 ↓梯子車さん、25年間ありがとうございました。お疲れ様でした。第二の人生はどのようになるのでしょうか。
 消防以外の使い道なさそうだもんなぁ、原材料にもどるのかなぁ。

払い下げで安くて買っても、駐車場がない。

 ↓今年(令和2年)から今回紹介した梯子車に変わって運用が始まる新しい車両が来ていました。今度は、屈折はしご車になります。スノーケル車とも言われていますね。
 25m級ですが、梯子?が折れ曲がるタイプなので、建物に架梯する能力は高いそうです。

これからよろしくお願いします。

 この車の紹介はまた機会があったら・・・。

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