ウッドスピーカーを作る。

DIY

 作業をしながら、iPhoneでラジオやyoutubeを聴いているのですが、そのままではどうも音が聞き辛いのでもっと聴きやすくするためにスピーカーを作ることにしました。
 ちなみにiPhoneは7。

 どんなのがいいかと(作れるかと)調べて、自分なりにアレンジを加えて2パターン作ることにしました。縦置き型と横置き型を作ります。電源不要も条件。

分りづらいですが設計図です。

 材料は近くのホームセンター(コメリ)にて入手してきました。幅89mm、厚み19mm(いわゆるワンバイフォー)の檜の板で、2mの長さで350円ほどでした。なるべく節が少なくて木目に味のあるものを吟味して調達しました。檜は、杉やSPF材に比べれば少し硬めの木なので響きがいいと思うのです。
 この板を長さ170mmにカットして使います。一つのスピーカーに170mmの板を3枚使います。
サンドウィッチ方式で作ります。

↓設計図を板に写してカットしていきます。これは縦置きのヤツ。
 この板は、音響させるための真ん中の板になります。最中で言うと「あんこ」の部分。サンドウィッチで言うとハム。いやぁ、タマゴかなぁ。まあ、どうでもいいですね。
 黒くグシャグシャと線を引いてあるところを切り抜きます。

板に穴をあけているのは糸鋸をスムーズに使うため。

↓音はこんな感じで反響させるつもり。音の経路は出来るだけ長い方がいいと、ものの本に書いてあったのです。

 糸鋸で切り抜きます。コツは、糸鋸の刃をピンピンに張って(刃が引きちぎれるんじゃないかぐらい)ゆっくりと進めることです。ちなみに↓切っているのは横置き型の部品。

あせらずゆっくり。細かな鋸くずが鼻に入る。

 切り抜いた後、細かな部分はヤスリで仕上げます。久しぶりだったので糸鋸が安定しませんでした。このガタガタの切り口が、かえって音を響かせていいんじゃないかとポジティブシンキング。

これは横置きタイプの真ん中。

 しかし、まぁ、わたし、自分で言うのも何ですが、いろんな物持ってますね。あんまり人が欲しがらないようなものを。

この糸鋸は何年か前にヤフオクで2000円で落札しましたが、送料が2500円でした。

 ↓縦置き型のパーツを切り出して、内部の見える部分を塗装しておきました。

 ↓ボンドを満遍なく塗って貼り付けます。今回の部材の結合はボンドの接着力のみに頼ります。

はみ出るくらい塗る。

 ボンドでの接着は、ぴっちりと圧力を加えることが大切。そのためクランプでガッチリと固定。このまま1日ほど放置します。クランプがないときは重石を載せておいておきます。

このクランプは100円ショップで購入。しかし1個200円。

 ↓貼り付けたときにはみ出したボンドは、ぬれた布でふき取っておきます。綺麗にふき取っておかないと塗装がのらなくなりますからね。

綺麗にふき取る。

 ↓横置き型も同じように貼り付けます。これもしばらく放置です。

クランプで締め上げて材の間からボンドがはみ出るくらい。

 ↓丸一日置いて、しっかり接着されたようなので、仕上げの塗装をしていきます。色はチークにしました。前に何かを作った時の余りですね。100円ショップのヤツ。

ちょっと、筆が小さかったね。

 ↓塗装も完了し、完成しました。縦置き型は2つ作りました。一つは塗装しませんでした。

 ↓縦置き型はこのように使います。劇的に音が大きくなるというわけではありませんが、1割ほど音が大きくなり、音の変化がはっきりとわかります。シャカシャカしたような音はなくなり、はっきりと聞こえるようになりました。音質がまろやかになったような感じです。また、塗装している方が、若干、音の響きが良い様に感じますが、たいした違いではありません。

縦89×横170×奥行き57mmです。

 ↓こちらは横置き型。構造上、音の通り道が短く狭いので、縦置き型と比べると少し音も小さいし、音のまろやかさも劣るような気がしますが、使い勝手はこちらがいいように思います。改良の余地がありますね。

これも横170×奥行き57×縦(高い方)89、(低い方)46です。

 意図していませんでしたが、このウッドスピーカーにはもう一つの使い道がありました。
檜の板で作ったので、置いておくと檜の香りがけっこう漂います。使わない時は、芳香剤の替わりになります。

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