前に作るのを紹介した二つ折り財布ですが、また依頼を受けて作りました。
パーツはこれだけです。↓ 茶色のサドルレザーで作りました。小銭入れの一部分のみ黒の革を使ってみました。
今日のワンポイントですが、↓下のパーツはカードなどを差し込むようにカットを入れていますが、黒丸で囲んだ部分のように、カットの始まりと終わりはポンチにて穴を開けています。こうすると、使っているうちに端から革が裂けることが少ないです。
作る順番としては、ポンチで穴を開けてからカットですね。
完成品の内側ですが、このようになりました。いつもより、若干、長めに作ったので、お札は入れやすくなっていると思います。
さてさて、ここからが本題といっても良いかもしれません。この財布を作っている時に、この財布のモデルを作った私の弟子から 、いい工具の「タレこみ」がありました。なんというタイミングでしょうか。
その工具が↓です。うすうす感づいたかと思いますが、100均からです。
この商品は「甘皮切り&つめやすり」です。女性のビューティーコーナーにありました。
これはびっくり、もう、「ヘリおとし」と「ヤスリ付きスリッカー」という名前で売り出した方が良いのではないかとダイソーに進言したくなりました。
はたして、ヘリおとしとは何かというと、革の角にV字になった刃の部分をあてて、ツーっと前に押すと、角が取れて、コバ仕上げ(革の端)が美しくなるものです。専用品は安くても1000円ほどします。わたし、持っておらず、ヤスリ一本で仕上げていました。それで何とかなってたんですが、使ってみたら良いですね、ツーっと角が取れるって。これ、切れ味も良いです。
角を取ったコバの仕上げ、なかなか良くできました。
↓つめやすり改め、ヤスリ付きスリッカーですが、仕上げ前の削りにちょうどいい荒さのヤスリが付いています。財布の角を丸めるのにいい使い心地でした。そしてこの工具のいいところはスリッカーとしての能力です。
ヤスリの付いていない背の方はいい感じで丸まっており、コバ磨きにちょうど良いです。また、先がとがっており、隅を磨くのにも使えます。更に、これに手を加えて、丸やすりで、このスリッカーの背中の部分に溝を掘って改造すると、もっと良いものになると思います。
これが、100円。一本あたり50円!なんというコストパフォーマンス。
そして心の中の小さい私が真顔で話しかけてきます。「これは売れるっ!高値で売れる!ダイソーに買占めに走らねばなるまい!」
この財布作りでは、ブログを書く気はありませんでしたが、私の大先輩(尊敬する)でありながら、レザークラフトでは私の弟子である都城の兄貴がいい情報をくれた為、このネタいける!と、さっとパクリ、記事が書けました。
師匠を思う弟子の愛。
信じてもらえないかも知れませんが、感謝の気持ちを込めて、都城の方を向いてこの記事書いています。いい情報ありがとうございました。またお願いします。尊敬してます。(尊敬って2回書くとやっぱりうそ臭いな。)
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