レザークラフト入門② 工具紹介 その2

レザークラフト入門

 今回は個別に見ていきましょう。
まずは革を切ったりすいたりする工具です。必ず使う工具です。

右上から
①カッターナイフ ②革包丁30mm ③別たち ④ぺティ です。
この中で私がよく使うものはダントツでカッターです。ただのカッターナイフですが刃は替えています。
革包丁もいいのですが、最初にカッターで始めたので、いまだに上手く使いこなせません。使いこなせるようになるといいんでしょうけど・・・。革包丁は片刃になっているので垂直の切断面にするには少し傾けて切らなければなりません。


私はカッターナイフの刃は「特専黒刃」を使っています。吸い付くような切れ味です。

ただ、すぐ切れなくなりますので、力が要るようになったらすぐポキポキ折って新しい刃へと交換です。


次は革の端から一定の線を引く工具です。これで革に線を引いて、その上から菱目打ちで縫う穴を開けていきます。

左から①菱目打ち2本目5mmピッチ ②ステッチンググルーバー ③ねじ捻です。
菱目打ちは縫い穴を開けるための工具ですが、片方の刃を革の端に引っ掛けて引っ張ると一定の間隔で線を引くことが出来ます。今度、実演してみます。
私は主にステッチンググルーバーを使いますが、ねじ捻も結構使います。
ここは初めて買うならステッチンググルーバーを私はお勧めします。


菱目打ちです。私は1本歯と2本歯と6本歯のものを使います。5mmピッチです。

ほとんどは2本歯と6本歯で事足ります。
歯の先端から先端までの幅が5mmのものが縫い目のバランスが良いように思います。
腕時計のベルトなどの小物は3mmピッチが良い様です。


菱目打ちは結構強い力で叩くので、丈夫なものがいいと思います。

柄が丸いものが持ちやすく便利で快適です。


縫い針です。菱目打ちで穴を開けてから通すので先がとがっている必要はありません。革用の丸針がいいです。2本1セットで使います。

針を購入しましたら紙ヤスリの上で針の先をすりすりして先を丸めてしまいます。先がとがっていると危ないし使いにくいです。


縫い糸です。

左から①シニュー糸(ナチュラル) ②蝋引き麻糸(白) ③シニュー糸(ナチュラル、赤、黒、白) ④麻糸 太(黒) ⑤麻糸 太(紺) ⑥麻糸 太(白) ⑦ビニモ(黄)です。
シニュー糸が断トツで使いやすいですが、作るものに合う糸を使っています。麻糸には使用前にロウを引いて一手間をかけなければなりません。


シニュー糸です。動物の腱を模してつくったものです。ナイロンやポリエステルで出来ています。麻糸より強く、耐久性があります。

割いて使います。物によりますが3本~6本に割けますので、経済的でもありますし、意匠によって太さが変えられます。
色も多彩です。

はさみです。主に糸を切るために使いますが、結構な頻度で使いますので、当たり前ですが、コンパクトで使い勝手がいいものがストレスが少ないです。

私は手芸用の糸きりバサミを愛用しています。上の小さいヤツですね。


接着剤です。これも重要です。革は縫い合わせることとボンドで張り合わせることで強いものとなります。昔は膠でつけていたのでしょうが、今はこれです。

私はほとんど「Gクリアー」を使います。使うコツは、張り合わせる両面に薄く塗って、どちらもべたつかなくなってから(およそ1分)、張り合わせて強く圧をかけます(木槌で叩く)。これでバッチリ。無理にはがさなければはがれることはありません。Gクリアーは透明ですので目だなくていいです。


まだいろいろな工具がありますが、今回は良く使うものをピックアップしてみました。今後は工具の使い方も紹介していきたいと思います。
私はシニュー糸をよく使うのですが、たくさん縫うと糸をいっぱい引っ張ることになります。白かったはずの糸が赤くなっているときがあります。細い糸は指を切ることがありますのでご注意下さい。

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