令和元年 米作り 種籾準備編 

平成最後令和元年米作り

 稲作をおこなっている田んぼの面積は3反8畝(約38アール)なんですが、そのうちの8畝を私が好きに使っていいことになっています。そこで私は、ちょっと珍しい品種を出来るだけ農薬や化学肥料を使わずに作っています。実験という名目です。

 私が作るのは、「いのちのいち」という品種になります。コシヒカリの突然変異を固定化したもので、大粒のコシヒカリが出来ます。普通のお米の1.3倍くらいの大きさがあります。食べ応えがあり、おいしいです。「龍の瞳」というブランドで売られているのが有名ですね。

 ↑大きい方が「いのちのいち」です。5年ほど前、「龍の瞳」を取り寄せて食べてみたら、感動的においしかったので、その玄米を発芽させて、種籾を作りました。そこから作り始めて、この種籾は4期目になりますので、だいぶ、私の田んぼに馴染んできたのではないかと思っています。種子の更新も大切なんでしょうけど、作り続けたらどうなるかも実験の1つです。

 種籾の選別をおこないます。比重選です。水に塩を溶かします。生卵が浮いて、500円玉ほどの面積が出るようにすると比重1.13ほどです。

 ここに種籾を入れて、沈んだもの(身がしっかり詰まっているもの)を種籾として使います。

 結構浮いてきました。見た目では分からないものです。
選別が出来たら、塩辛くなっているので水で塩を洗い流します。

 次は、消毒になります。籾の表面には馬鹿苗病などの菌が付いていることがありますので60℃ほどの熱湯に一定時間漬けて殺菌します。予定では60℃に10分間でしたが、63℃キープになってしまったので、7分間の熱湯消毒にしました。

 熱湯消毒後は、すぐに冷やします。この作業には、消毒用の農薬もあって、そちらの方が確実で楽なんですが、種籾の量も少ないですし、いい経験だと思ってやっています。

 ↓選別、消毒が終わった種籾を水に漬けて「芽出し」をおこないます。5日ほど漬けるとでいい感じに種が膨らんでポチッと芽が出ます。

 水を緩やかに循環させておきたいので、エアーポンプでブクブクさせています。
5日後あたりに種まき予定です。

 注意しておかないといけないことがあります。私は玄米から種をとりましたが、種苗法なるものがあり、種苗登録されているものを勝手に増やしたり、人に種をあげたりすることが出来ないものもあります。「いのちのち」は大丈夫ですが(私が「龍の瞳」を名乗るのは×です。龍の瞳はブランド名)、珍しいからといって勝手に作ると大変なことになる可能性がありますのでご注意を。

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