輸送艦「しもきた」を見学しました。

日常
輸送艦 しもきた

 時折、日向市の海岸でホバークラフト(LCAC 輸送用エアクッション艇)を使って、砂浜に上陸する訓練をやっているのですが、今回もその訓練の一環で日向市細島港に寄港し、一般公開していましたので、見に行ってきました。

 まずは、もらったパンフレットから抜粋して紹介をします。
輸送艦「しもきた」は海上自衛隊の艦で、おおすみ型の2番艦(姉妹艦ですな)として、2002年3月に就航した大型の輸送艦となります。自衛隊の人員、装備、作戦用資材などを海上輸送することを任務としており、また、大規模災害時の住民の救助や物資の輸送、国際緊急援助活動などでも活躍しているようです。
 性能に関しましては、基準排水量8900t、全長178m、最大幅25.8m、ディーゼルエンジンを2基搭載し、26400馬力で最大速度22Kt(約40km/h)となっています。

 ここから豆知識です。
 自衛艦の名称は艦種ごとにそれぞれ天象、海象、山岳、河川、名所旧跡等から命名するとされており、輸送艦には、半島の名前が付けられています。この艦名の「しもきた」は青森県に位置する「下北半島」に由来するそうです。

 艦内を見学です。スタートは、車両や資材を入れる場所からでした。ここから入ります。

ゲートをくぐるとこんな艦内は感じです。広いです。

 画像が見にくいですが、一番右が入り口を撮ったものです。入ってすぐの場所は、ターンテーブルになっていました。
 真ん中の画像は艦内です。資材や車両を固定するために結構なサイズの穴が床に開いています。足元注意です。
 左は甲板へ上がるエレベーターです。これに乗って甲板に上がりました。

甲板に上がりました。艦橋部分です。ここについている機関銃のようなものは、艦に飛んできたミサイルなどを打ち落とすためのものだそうで、早い動きのものを認識して反応するそうです。遅い動きのもの、たとえばヘリコプターくらいの速さのものには認識できずに対応できないそうです。
 見た限り、この艦についている武器はこれだけでした。艦橋の裏にも1基ありました。計2基です。
 ちなみにですが、艦橋のことを英語ではブリッジというようです。映画なんかで時々そう言っているのを聞く気がします。

 甲板は艦体が約180mというだけあって広かったです。ここでランニングなんかもバッチリできるサイズでした。これだけ広かったら、ヘリの着発艦も余裕でしょうな。

 艦内に戻ります。この艦にはLCAC(輸送用エアクッション艇)いわゆるホバークラフトが2艇搭載されています。そちらも見学してきましたので紹介です。

 船尾から撮影しています。ここから LCAC は出入りをします。縦に2艇搭載されています。縦列駐車ですな。
 間近で見るとすごい迫力がありました。

 それでは「LCAC」の性能を紹介します。
 排水量115t、全長26.7m、最大幅14.3m、最大速度約90km/h、最大積載可能重量約50tだそうです。
 なんといっても驚きは速度が90km!も出ることです。こんなに速いとは思いませんでした。遠くから訓練をしている姿を観ていて、えらく水しぶきがすごいなぁと思っていましたが、結構なスピードを出しているんでしょうね。
 また、積載50トンというと、戦車あたりも積んで運ぶことが出来るといっていました。

 LCACの船内です。

コックピット

 操縦席も見せてもらいました。3人席です。一番右のハンドルがついている席が操縦者席で、そのほかの席ではナビゲート等々を行うそうです。
 LCACの操縦は非常にむずかしいと説明してくれた操縦士さんがおっしゃっていました。

 訓練しているのを遠くから撮影しました。写りが悪くてすいません。
 このホバークラフト、確かに速いのですが、その分、音もすごいです。爆音です。艦内で話した操縦士さんも、暴走族なんか相手にならないと冗談を言ってましたもんね。

 こぼれ話ですが、この艦は、映画「日本沈没」に出ていた船なんですね。
大地真央さんが演説をしたシーンは「LCAC」の上に乗って行ったんですね。

 全くの余談になりますが、「日本以外全部沈没」という映画もありましたね。いい映画でしたね。この映画の中には、この船は全く出てこないです。
 うすうす感づいてるとは思いますが、その映画は観てないです。

→ 見たこと聞いたこと へ

コメント