米作り 育苗土の仕込み

平成最後令和元年米作り

 今年の実験田(8畝)に植える稲の苗に使う土(育苗土・いくびょうど)を作りました。メインの田んぼ(3反)の分の苗はJAから購入しています。
 種まきは、毎年5月の始めごろに行うのですが、使う育苗土はちょっと発酵させて落ち着かせて使いたいので2ヶ月前に仕込みを開始します。

 育苗箱15枚分で考えています。
今回のレシピは 
①市販の育苗培土(肥料入り) 20L×2袋 
②ピートモス   10L 
③自家製籾殻堆肥 10L 
④自家製くん炭  20L 
⑤米ぬか     10L 
⑥えひめAI   10cc(8Lの水で薄める) 
⑦サチュライド(天然界面活性剤)
です。 出来た育苗土は多分、余ると思います。
 米ぬかを入れることによって発酵 (ボカシ) します。また、ピートモス、籾殻堆肥やくん炭が入りますので、市販の育苗土だけに比べると3~4割近く軽く仕上がると思います。

 60Lのプラ船に入れて混ぜていきます。直接、地面で混ぜてもよかったんですが、ちょうどこの入れ物があったので使いました。⑦のサチュライドをパラパラと撒いています。ピートモスが水を弾きますので、このサチュライドを入れることによって水とのなじみがよくなります。サチュライドとは何ぞやと思うかと思いますので、後で詳しく紹介します。

 混ぜていきます。ある程度均等に混ざったら、えひめAIを薄めた水をジョウロで掛けながら混ぜていきます。ちょっとしっとりする位です。これで発酵をさせやすくします。えひめAIを入れなくても、土着菌で十分に発酵すると思いますが、スターターの役割でよりスムーズに発酵させたいと思って使ってみました。話は少し逸れますが、この「えひめAI」は簡単に作れて、植物にはもちろん、動物や熱帯魚、洗濯、入浴剤などいろいろと使えます。今度作る予定なので、そのとき作り方をレポートしたいと思います。まあ、検索して調べれはすぐわかりますが・・・。

 仕込が終わったら、乾燥しすぎないようにシートを掛けてしばらく寝かせます。時々、かき混ぜて2ヶ月後に完成予定です。
「失敗したら市販の培土でやればいいや~」と思いながらも無事であることを祈っています。

 さて、先ほどちょっと紹介した 「サチュライド」 のことを少し詳しく

 サチュライドは、オーストラリアの砂漠で少ない水を有効活用するために開発された商品で、天然の原材料を使って作られています。少し大きい粉末状(焦茶色のパン粉のような感じ)で、非イオン系の界面活性剤(語弊はありますが石鹸のようなもの)です。無害です。
 水の表面張力を弱くすることで、水がしみ込みにくいものにも容易にしみこませることが出来ます。また、その効力は約6ヶ月間続きます。
 少ない水でも隅々まで浸透し、水ムラがなくなるので肥料等の効きもよくなり、根ぐされなどもおこりにくくなります。そして、保水力もアップします。
 地面への直播はもちろん、プランターでも高い効果を発揮します。

 私も実際にプランターなどにも使っていますが、水のしみこみがよく、生育ムラが少ないように思います。
 問題は、ちょっとお高いことです。

「苗半作」(いい苗が出来れば半分は作り終わったようなもの)という言葉がありますが、今年はガッチリしたいい苗を作って、秋に旨い米をバッチリ収穫してやるぜぇ~とまだ土を作っただけなのに小鼻を膨らませた今日この頃でした。
 
ちょっとしか混ぜてないのに腰がいたい。

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