レザークラフト入門④ 実践編 名刺入れ作り その1

レザークラフト入門


名刺入れを作りながらポイントを解説していきます。基礎を学ぶには名刺入れが一番いいと思います。


今回使う工具は最低限で作って行きます。

今後、発展していく場合はこのセットに必要な分を継ぎ足していくのが一番無駄が無いかと思います。


まずは名刺入れの型作り。
設計するときの全幅の求め方は、「名刺の幅+両端からの縫い幅×2+α(革の厚み+名刺の入れる分の厚み+気持ち)」です。
要するにかなり余裕を持って作った方が失敗は無いです。使えないと最悪ですから。大きい分には使えますから。ここは経験していくと大体つかめてきます。

横幅10.5cm  縦幅15cmとしました。 名刺のサイズは9.1cmでした。ちなみに型を作っているのは100均の方眼紙です。私、大体これで作ります。


名刺のポケットにちょっとしたポイントがあります。

ほんの少し入り口の部分にしたがってが大きくなるようにします。なぜだかはまた後で。


型と使う革です。

革を切り出していきます。


私は革の表面に目打ちで型を写し取ります。傷を入れる方法ですので失敗は許されません。といってもそんなに失敗することもありません。


革を切るときのポイントは

切り出すパーツの内側に定規を当てて切ることです。切り出すパーツを定規で守るようにするとミスが少ないです。ヨレてパーツ分のほうに切り込んだらもう使い物になりませんから。それともう一つ大切なことは、お酒を飲みながらやらないということです。大体、ミスします。いえ、経験談ではありませんよ・・・。


パーツの切り出し完了です。

たったこれだけです。

それでは張りあわせ~ライン引きまでいきます。

張り合わせて縫うパーツを置いてみて張り合わせる位置に印を付けます。

 張り合わせる(ボンドを付ける部分)場所をヤスリで荒らします。ポケット側も荒らします。

定規を当てて荒らすと早いです。


指で示しているカーブの部分は張り合わせてしまうと磨けないため、ここで磨いておきます。

ポケット部分の下側の色が変わっている部分もこの段階で磨いています。


ボンドを塗っていきます。出来るだけ薄くです。

ポケット側にもボンドを塗ります。


ボンドを塗った両方が指で触ってべとつかなくなったら(約1分)綺麗に張り合わせます。

ずれない様に張り合わせます。


木槌で叩いて圧着します。

木槌の革を叩く面には革を貼っています。


ポケット側を少しだけ大きくしたことでポケット部分にふくらみが出ます。

(この画像は穴あけ後のものです。)


縫い穴を開けるためのラインを引いていきます。

菱目打ちを使います。片方の歯を端に引っ掛けて使います。もちろん専用の工具のほうがやり易いです。


ライン引き終わりました。

綺麗に引けました。

つぎは菱目打ちで縫い穴あけです。

 今回はこれまで。
また次回に続きます。

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