「苗半作」という言葉があります。これは、良い苗が作れたらもう半分はうまくいったようなものだという意味です。それだけ苗は大切なものだと。
私、苗づくりが不細工で、未だに良い苗が作れたことがありません。良い苗にはまずはいい種まきからだと思い、思い通りの薄撒きの種まきが出来る道具を作ることにしました。いいものが売っていれば買うのですが、探しても見当たらないんですよね。
苗は田植え機で植えるので、苗箱で作ります。まずは苗箱の大きさに切った方眼紙を4mm厚のベニヤ板に張りました。
方眼紙の1cm四方の中心に下穴を開けていきます。1cmの幅で種まきが出来れば田植え機で植えても欠株も出ずに行けると思うんですよね。ただ、58cm×28cmなので開ける穴は1624穴!
地道にポンチで打って穴のとっかかりをつけていきます。この後を8mmのドリルで開けます。下穴が無いとドリルがブレて狙ったとこに穴が開けられないですよね。はぁ~、手作業で1624穴かぁ~。あ~あ、ポンチ打ちだけでも嫌になってきちゃったなぁ。地道にやるしかないですね。
一気にやると気が滅入るので、暇なときにちょこちょこっとやって穴を開け終えました。ところどころに穴が無かったりズレて穴がつながってしまったりしていますが、そこはご愛嬌。大きな問題じゃありませんからね。ただ、しばらくは穴あけはしなくていいなと思います。
穴を開けた板に種籾こぼれ防止の板と苗箱にはまるようにガイドとなる板を張り付けました。
苗箱と穴あき板の間にプラスチックの板を挟んで使用します。
穴1つに種籾が2個から3個入ります。種籾を穴に入れたら穴あき板の下のプラスチック板を引き抜いて下の苗箱に種を落として播種完了といった具合です。試しでやってみたのですが、中の板を引き抜くときに種籾が引っかかってうまくいかないことがあるのが分かりました。まあ、使えないほどではないですが・・・。
さて、実際の種まきに使ってみましたが、このままでは使えませんでした。播種板の穴の中には狙ったとおり、2~3粒の種が入るんですが、中敷きのプラスチック板を引き抜くときに思った通りには種が下に落ちてくれないんです。結果、ムラが出来る種蒔きで現状では使い物になりませんね。
この播種板いいと思ったんですが、上手くいきませんでした。結果、手蒔きでやりました。
今回は失敗ですが、改善点も見つかったので、これは継続開発事案ということで今後も研究していこうと思います。要は、薄蒔きながらも田植え機で植えられる苗を作れるように確実な種まきが出来るものを作れればいいということで。アイデアは浮かぶのでいろいろ試します。気長に・・・。
コメント