しばらく依頼のなかった革細工ですが、パタパタと2件の財布の依頼が入りました。
徳重タイプとバタフライタイプのどちらも2つ折り財布の依頼でした。
久しぶりの革細工です。腕が鳴りますねぇ~。
まずは徳重タイプから
革の厚みは外革に2.6mm厚の黒のサドルレザーを使って存在感を持たせて、内革は1.2mm厚の黒のサドルレザーでちょうど良い張りと耐久性を狙いました。
サイズ感は10cm×10cmの正方形です。手で持った感じでもだいぶ小さいのがわかると思います。
中の様子はこんな感じです。カードがさせるようにカードホルダーと最低限の小銭が入るように小銭入れを装備しています。お札を入れる部分はガバッと開くようにしたので使いやすいと思います。
↑この財布は、研修を終えて新たな出発をする仲間に贈る財布と聞いています。新たな門出の一躍になればいいなぁと思って、一針一針縫い上げました。
さて、次の財布は、職場の後輩から依頼が来た財布で、ざっくり、「2つ折りの財布お願いします」ということでした。
「よしわかった!僕、頑張っちゃうもんね!」ということで作りました。出来上がったものが、イマイチでも文句を言いづらい環境にいる人ですから、より大事に作らなければなりません。
↓カード入れを作っています。カードを入れたときに、スムーズに入って、綺麗に収まるように革を剥きます。
↓小銭入れを作ります。小銭入れの裏側にもちょっとした小物が入れられるように縫って置きます。気付くかはわかりませんけどね。笑
こういうパーツを作る時には縫う順番を考えないと、「あっ!この後、どうやって縫おうか?」となって、振り出しに戻ることがありますので注意です。私も作り初めの頃、よくやりましたねぇ。
↓小銭入れの部分が完成しました。厚めの革を使っているのでここもホックなしです。この財布を使っていてどうしてもつけて欲しいといわれたらつけることにしましょう。
今まで、結構な数の財布を作りましたが、ホックが壊れたから直して欲しいというのはありましたが、つけていない物に新たにホックをつけて欲しいという依頼はないので、なくても大丈夫なのでしょうね。
↓さて、カード入れと小銭入れを縫い合わせて完成しました。
↓サイズは12cm×10cmです。革はブラックのサドルレザーの2.6mmと1.2mmです。
人間の目には、なんともいいバランスだなぁと思う比率というのがあって、これを黄金比というのですが、これが、1:1.618・・・という比率になります。まぁ、1:1.6ですね。ここを外さなければ、いいデザインだなぁという事になるのですが、お札やカードが入って、使い勝手がいいものを作ろうとなると、その比率に収めるのなかなか難しいですね。この財布は1:1.2ということですね。
開くと24cmで作りました。お札の出し入れも問題ないと思います。
外革を2.6mm、内革1.2mm厚で作ったので結構厚めになりましたが、耐久性と存在感はあると思います。
久しぶりの依頼を受けて財布を2つ作りました。昔とった杵柄ではありませんが、まだ私の腕、錆び付いて無いようです。少し余った革(私のではない)があるので、なんかつくれないかなぁ~と思案中の今日この頃です。
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