竹で渓流ロッドを作る 2号 完成!

竹竿作り

 全長約170cmの竹竿がついに完成しました。2本目の竿になります。前回の竿から約15cmほど短めです。

 竹の節の仕上げを行なって、最後の火入れを済ませました。火入れのあと、半月ほど様子を見ましたが、竹の戻りもほぼ無くなって落ち着いてきたようです。いよいよガイドを取り付けていきます。

ガイドの取り付けの紹介です。
①マスキングテープを使って仮止めしたガイドを本格的に撒き締めていきます。
②巻き終わり5~6巻き程度になったら、別に作った輪(今回はテグス1号)を挟んで巻き進めます。

③巻き終わりまできたら糸が緩まないように指で糸を押さえて少し長めにカットし、テグスの輪に通します。
④テグスで作った輪をスッと引っぱって巻き糸に潜り込むところで止めると糸が緩まなくなります。そこで、輪を挟んで巻いた幅より短めに端末をカットします。

↓最後にテグスの輪をパッと巻き糸から引っぱり抜くと、端末が巻き糸の中に隠れて完了です。このあと、巻いた糸の上を、この前に紹介したスリッカーの背の部分なんかでこすってあげると綺麗に巻き糸が収まります。参考までに。

 すべてのガイドを取り付けました。↓今回、竿の直線、いい感じで出たと思います。箇所箇所では曲がっていますが、通しは真っ直ぐに出来ました。ただ、ガイドが微妙にずれましたね。

 竹竿を塗装します。カシュー(人工ウルシ)を使います。原液とうすめ液を半々で混合して塗ります。結構薄めです。今回、3度塗りです。

↓分かり難いですが、塗っています。すこ~し色が濃い目になりました。カシューの色は「透き」です。透明ではなく、この程度の色が付いています。半分に薄めてこの色です。

 日を空けてカシューを3度塗って出来上がりです。↓いい感じですが、グリップやっぱりもう一つかなぁ。まあ、次への課題ということで。

 竿の調子を見てみます。少し先調子ですが、いい曲がりです。私の今まで使っている既製の竿とは、全然曲がりの感触が違いますね。スゥ~と曲がるのに腰があります。繊細さの中に強さを感じます。竹ってスゴイ!

 さあ、実際に使い物になる竿が作れたのかどうかを実釣して確認しなければなりませんね。近々、時間を作って川に行ってきます。楽しみです。
 全然使い物にならなかったら、その場で折り捨てる所存です。思った以上に良かったら自慢しまくろ~っと。てへっ。

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