今回は、二つ折り財布を作りました。
紺色（ネイビー）のヌメ革で作成しました。
サイズは、パンツの後ろポケットに入れても邪魔にならない事を念頭に置いて作りました。
切り出した全パーツです。
外革2.0ｍｍ、内革1.0ｍｍを使っています。
今回は、いつもより縫う段取りをしっかり考えて縫わないと後で痛い目に会うタイプの作業工程です。
さっと、製作風景です。まず、コインポケットの部分から作成していきます。
小銭入れを作ったら仕切り兼カード入れ部分を作っていきます。
縫い糸は紺色の麻糸を使用しました。
各パーツを作り、内外の革をあわせて、曲げた時にちょうどいい長さを現物調整して内革、外革をカットし縫い合わせていきます。財布を開いて、真っ直ぐ伸ばす時に、外革にゆとりが出て、お札の出し入れが楽に出来てスカスカしないようなところを狙って行きました。
ちょっと説明がわかり難いですかね。合わせて曲げるものがあるときは、実物で合わせながら微妙な調整で革切ることを念頭に入れて設計して革を切り出すといいと思います。
完成しました。今回は、作業自体よりも考えることに時間を使った気がします。
開いてみました。収納能力は高いと思います。
横から見たところです。お札入れはこのような感じです。
サイズの実寸は、横幅135ｍｍ、折り曲げた時の縦幅は105ｍｍ、開いたときは200ｍｍです。
二つ折り財布の中でもちょっとかわったタイプではないでしょうか。丈夫な革（厚みがある）を使って作っているので、かなりの耐久性があります。まず壊れてくるのはファスナーの部分だと思います。私がいる限り修理可能ですが、だいたい壊れてくるのは金属部品の部分です。まぁ、それでも４～５年くらいは余裕で大丈夫なのですが。なので、出来るだけ金具は使わないようにしています。今回、閉じたときに収まりがいいようにホックをつけようかとも考えましたが、先ほど述べた理由によりやめときました。厚い革を使っているので曲げ癖がつけばそんな必要も無くなると思いますし。
私の手を離れて、持ち主から育ててもらっていい味を出して欲しいと思います。
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