キーカバー 皮をかぶせる

 先日、仕事から家に帰って玄関を開けようとして、鍵を探すと「アレ?ないぞ。ないぞないぞ。」となりました。
 どこかに落としてしまった様で、しばらく心当たりを探し回りましたが、見つかりません。家の周りをぐるりと回って、子ども部屋の窓の鍵が開いているのを見つけ、脚立を使って家に入りました。知らない人が見たらもう「あ、ドロボー!」ですね。しばらく経ってもおまわりさんが来なかったところをみると通報はされなかったようです。

 そんなこんなで合鍵を作って来ました。
↓このタイプの鍵は結構高いのね。一本2700円でした。(別のところでは3500円でした。)そして、どこでも複製できないタイプみたいでホームセンターなんかではできないんですね。

これで一本2700円・・・痛い。

 今後は大事に愛着を持っていこうと思い、鍵をカスタムすることにしました。鍵に革をかぶせてより存在感を出そうと思います。この世の中では、皮がかぶっているのをわざわざ切って取る人もいるのにです。逆行する行為かも知れません。

 手持ちの余り革で作ります。紺のヌメ革を使うことにしました。
型を作って、切り出して、水に浸けて湿らせます。

 湿らせた革で鍵をあんこにして最中(もなか)合わせで固定して乾かします。乾くと型取が出来ます。その後、ネジ捻を使って鍵の端のあまり革の幅をケガいてカットして縫い穴あけです。

穴あけの時に皮を敷いているのは高さあわせの為

 ↓ちなみに小物を作る時には、3mmピッチ菱目打ちを使っています。財布なんかは5mmピッチで作っています。

ピッチは菱目打ちの刃の頂点から頂点の距離 これは3mmピッチ

 穴を開けたら縫い合わせます。オレンジ色の麻糸を使います。
縫い終わった後に、鍵に開いている穴を開けました。湿らせた時に、穴の部分の型も付けておきます。その型跡どおりにカッターで切って開けました。

 ↓ヤスリで周りを整えてその後にコバを磨いて仕上げます。

 ↓ワンポイントにオレンジ色の革をつけて目立つようにしました。革はカシメで固定です。

 ↓出来上がりです。今度は失くさないようにします。

 学校から帰った娘に
「鍵なくしたから、もし見つけたら500円やる。」
と言ったところ、ものの5分でなくした鍵見つけて来ました。車のシートの隙間の奥にあったそうです。
 今回、鍵代2700円+捜索代500円=3200円となりました。
 合鍵作るの、娘が帰ってくるまで待てばよかったです。

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