キャンプに行くなら覚えておくべきロープの結び方を3つ紹介します。プラス1はおまけです。
皆さん、キャンプの時や、何時かにロープを結ばないといけない場面になった時、ちゃちゃっとロープをしっかり結べたらカッコイイと思いませんか。そんな時に、今回紹介する3つの結び方を覚えておけば、ほぼ、80%カバーできます。いや、90%かもしれません。
一重つなぎ
●1つ目は、「一重(ひとえ)つなぎ」です。
この結びは、ロープとロープをつなぐ時に使います。特徴としては、まず、簡単。そして、ロープの太さが違っても大丈夫な結びです。
まずは、用語の解説です。黒丸で囲まれた部分は、ロープの「端末(たんまつ)」といいます。今後、「端末」という言葉が出てきますが、ここのことを指します。
それでは、結び方解説↓。
まず、
①青ロープを曲げてアールを作ります。そこに白ロープを青ロープの下から通します。
②出てきた白ロープを青ロープ2本の下をぐるりとまわします。
③端末を②の赤丸の所に入れます。
④ロープを絞って出来あがりです。
これからは、実際に結ぶ時の間違いにくい手順を紹介します。↓
①青のロープを曲げて2本とも左手で持ち、人差し指を画像のように伸ばします。その指に、下から入れてきた白ロープを引っ掛けるようにしてぐるりと回します。
②人差し指にかかった白ロープと青ロープに隙間(赤矢印で示す部分)を作ります。
③②で出来た赤矢印の部分 に白ロープの端末を通します。端末は10cm以上は出した方が良いでしょう。
④出てきた白ロープの端末と、青ロープ2本を一緒に持って、両方にグッと引っぱって完成です。
↓一重つなぎの形はこうなりますね。太さの違うロープを使う時は、太いロープが青いロープの方になります。
もやい結び
●2つ目は、「もやい結び」です。モアイではありませんよ。
この結びは、輪を作る結びです。力を加えても輪の大きさが変わりません。しかも、力が加わっても解きやすいので、作った輪をフックなどに掛けて引っぱることにも使えます。昔、舟を港に停泊する時に使われていた結びのようですね。波に揺られても解けないし、解こうと思えば解きやすいということで。豆知識です。
それでは結び方解説。
①輪っかを作ります。ここで注意して欲しいのは、端末側に来る方が、ロープの上に乗っかるようにして輪を作ります。ここポイントですよ。
②作った輪っかの下側から端末を抜き出します。
③②から抜いた端末を先にあるロープの向こうに回します。
④③でぐるりと回した端末を輪っかに上から戻します。これで完成。
⑤端末と輪っかの一部を一緒に持ってグッと締めます。端末はやはり、10cm以上出すと安心ですね。
↓これが結びの覚え方
「ウサギ(端末)が穴から出て木を回って穴に帰ってくる」
これでバッチリですね。
巻き結び
●3つ目は、「巻(ま)き結び」です。
この結びは、木や、棒状のものにロープを結びつける時に使うと便利です。一見、すぐ解けそうですが、ちゃんと結べば、力を加えて引っぱっても、解ける前にロープが切れます。まぁ、引っぱってロープが切れるのは、今回紹介した結び方はどれもですが・・・。
この結びは、一番使い勝手が良いと思います。結ぶ時に、ロープに大きな曲がりも無いので強度も高いですし。
それでは結び方解説。
①結びつける棒などに、ロープを上からかけます。
②棒にくるりと回します。
③①はじめにかけたロープの上を越して「の」の字の形になるようにもってきます。
④端末を棒の下を通して、③で端末の動きを書いた線に沿って端末を抜いてきます。
↓ここからは、分かり難い部分を、実際に手を使って手順を説明します。
①「の」の字を作ると出来る赤丸部分に注目。
②指で指しているのがその部分です。ここに手を入れていきますよ。
③画像のように②の部分に置いた手に、棒の下をくぐらせた端末をにぎらせます。
④端末を握った手をスッと引き抜けば出来上がり。
本結び
●おまけの結びは「本結び」です。
この結びは、ロープ同士をつなぐ時に使います。一般的で、結びが綺麗ですね。ちょっと間違うと「たて結び」になりますからご注意を。本結びを失敗すると必ず、たて結びになりますね。この結びは、ロープの太さが同じ時に使います。
それでは解説です。
①つなぐロープ同士を交差します。
②画像の様にぐるりとロープ同士を一回絡めます。赤丸と黒丸のところに注目です。このとき、白ロープの方が青ロープの上にのっているのを確認します。どちらが上かがポイントです。
③②で確認した上にのっかている白ロープが、③の赤丸のところも上になるように持ってきます。※もし、②で青ロープが上だったらここも青ロープが上です。
④ロープをぐるりとまわして端末を引き出します。これで完成です。
私、わりとロープを使う職種で(人を縛って吊るしたりとかもするwww。)、ロープの結び方にはちょっと自信があります。そんな私が、数あるロープの結びの中から厳選して3つ選びました。「一重つなぎ」「もやい結び」「巻き結び」この3つを覚えておけば、だいたい何とかなると思います。本結びは知っておくと良いかなのレベルです。
ロープの結びは覚えたと思っても、使わないとすぐに忘れてしまいます。とりあえず、人差し指の第一関節辺りに血がにじむくらいやったら簡単には忘れないと思います。(急にスパルタ)
結びは、巻きつける角度や方向によって手順が分からなくなることが往々にしてありますが、正しい形を覚えておきさえすれば、何とかできるものです。まずは正しい完成形を覚えてください。
ワンポイントアドバイス
(キャンプでかっこよくロープを結んでも、誰も関心を示さない時は、言いにくいけど、君のそのほかに原因があると思うゼッ。)
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