ファスナーの長さ調整

レザークラフト入門

 ファスナーの長さが作りたい物の長さにピシャリだったら何の問題も無いんですが、ファスナーの長さにあわせて作るというのもなぁ、と。
 そこで今回はファスナーの長さ調整のやり方です。

 今、頼まれている長財布の小銭入れで説明していきます。

 必要な工具は、ニッパーとラジオペンチになります。100円ショップで買ったものです。あと、はさみもいりますね。

 ファスナーの必要な長さを調べます。
 現物とあわせて、これくらいかなというところにマジックで印を付けます。くれぐれも革にマジックをつけないように注意が必要です。



 ファスナーの歯に黒マジックがついているのがわかりますか?これぐらい要らない部分がありました。
 今回、引き手は革で作るのでここで取り去っておきます。引き手をこのまま使うならこの作業は必要ありません。

 マジックで印を付けたファスナーの歯をペンチではさんで引き取ります。少しひねりを加えながら引っ張るときれいに取れますよ。高いものではないので、一度練習でやってみるといいかと思います。

 不必要な部分を取り去りました。2~3cm程とればいいかと思います。もちろん両方に同じ作業をします。
 次はスライダーのストッパーの作業です。

 付いているストッパーを取り外していきます。ニッパーを使って、甘噛みするようにはさみます。ゆっくり力を入れていくと、ストッパーの部分が徐々に開いて外れます。
 わかってると思いますが、ぎゅっと力を入れると切ってしまいますからご注意を。

 はずしたストッパーをつけるべきところに取り付けていきます。
ストッパーをペンチでギュッとはさみます。ここがゆるいとスライダーが抜けてしまいますよ。

 このようになりました。
要らない部分は切り取ります。切り取ったテープの部分がほつれてきますので、ほどけないように裏にボンドを塗っておくといいです。

 ファスナーの長さバッチリなりました。

 ファスナーの長さ調節は、知っていればむずかしいことはありませんが、知らないと出来ない作業です。はじめては仕上がりが汚くなりがちですが、2~3個こなせば上手に出来ると思います。

 それから、ファスナーを革に縫い付ける際には両面テープを使って、革に貼り付けてから縫うときれいにストレスが少なく縫うことが出来ますよ。

 ファスナーの縫いつけは、またの機会にレポートしますね。

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