令和6年 うなぎ取り 

うなぎ

 6月。この季節になると無性にうなぎが食べたくなりませんか?
 うなぎはすっかりお高い魚になりましたね。さて、その高級魚を自分で取って食えば値段は気にしなくて食べられますね。まあ、その仕掛け作るのに先行投資がいくぶん掛かっていますが、何匹か取ればすぐに元は取るでしょう。
 ただ、私、最近のうなぎは天然より養殖の方が旨いんじゃないかと思いますが、買うと高いし、食べに行くとなお高い。
 ハイ!取って食べます。択一です。ということで「うなぎぼっぽ」を仕掛けてきます。今回は、前よりさらに作り足して12本仕掛けます。作り方は前に作ったのとほぼ同じ。今回の増産分は少し太くて長くなりました。

 うなぎぼっぽに入れる餌は、サワガニなんかもいいんですが、もっぱらミミズを使っています。簡単に取れるし(落ち葉が積もる側溝なんかが狙い目)、ミミズにつられてうなぎぼっぽの中に小エビが入ってきてそれも餌になるんですよね。

 今回はこんな沢に仕掛けます。渓流の様なところを狙います。こんなところに居るんだろうかと思いますが、いるんですよ、うなぎ。近くに広い川もあるんですが、そこはまた今度狙うこととします。

 どこに仕掛けたかわかりますかね。流心を少し外した川の際側に仕掛けています。流れが無いと駄目だし、流れが強すぎても駄目な気がします。

 淵にはヤツが居ることが多いですね。ここにも一本仕掛けてみます。

 堰堤も良さそうなので仕掛けました。
 そんなこんなで、いろんな場所に12本仕掛けてみました。さてさて結果はいかに・・・。

 仕掛けてから3日。もう少し時間を置きたいところですが、明日には大雨が来そうな予報が出てるので仕掛けの回収に行きます。さて結果はどうでしょうかね。

 淵に仕掛けたぼっぽを引き上げてみると、中にウナギがいる水の出かたです。ぼっぽを傾けてみるとゴトンというなかなかいい衝撃があります。出してみるといい型のウナギ。うひひ、やったね!

 ただ、その後は続きませんでした。確率は12分の1でした。5~6匹は取るつもりだったのですが、そうは甘くありませんね。

 それでは、貴重な天然うなぎを捌きます。お手製のまな板を準備して、うなぎを氷水漬けして動きを鈍くします。冷水浴を20分ほどしてもらうとおとなしくなります。

  冷水で仮死状態にして、背骨を絶ち、頭にキリを刺して捌くのですが、途中ですごい力で動き出して往生しました。何とか捌きましたが、うなぎの生命力の強さはすごいですね。・・・捌く私の腕の問題もありますね。
 捌き終わったら、頭と骨の部分を素焼きして余計な脂と臭みを落とします。タレに使いますからね。

 素焼きした頭と骨の部分を、しょうゆ4、砂糖3、みりん2、酒1で作った汁に入れて弱火で15分ほど煮込んで、うなぎのかば焼きのタレの完成。これタレだけでもご飯がいけますね。

 うなぎは、コンロで焼いてもいいんですが、せっかくなので七輪の炭火でじっくりと焼くこととします。うなぎから出てくる油でいい感じで揚げるように焼けてます。綺麗な焼き目が付いてこれだけでもうまそう。いい白焼きが出来ました。

 白焼きでホックリと焼いたら、次はかば焼きに。作ったタレに浸しながら焼くを3度ほど。

 ああ、いい感じに焼けましたねぇ~。なんとも旨そうな煙が立ってたまんないんですよ。私も焼きながらしっかり煙を浴びて、いい香りがしています。自分の臭いを嗅ぎながらご飯小ならいけますね。私は少し脂身が多いですがね。

  薬味にはシソとゴマをのせてみました。ええ、旨かったです。

 冒頭に、天然うなぎよりも養殖の方が旨いんじゃないかと思うと書きましたが、このウナギは天然なので身には弾力があり、ほどほどの脂で皮も厚く、うなぎ独特の味も濃いですが、これはこれで旨かったです。皮が厚い分、炭火で皮をじっくりカリッと焼き上げたので養殖にはないアクセントになってよかったですね。養殖のふんわりとした身の感じも良いですが、天然もいいなと思いました。まあ、なんて贅沢なんでしょう。私。
 さて、また仕掛けてうなぎを食うかな。うなぎを捌く腕を上げないといけないな。

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