ノミとカンナをキレイにする。

DIY

 私は、趣味にどうもムラがあります。ハマったらガーッとやりますが、しばらくすると冷めてしまってぱたりと止めてしまいます。そして、しばらくするとまた始めるといったことの繰り返しです。どうも最近、木工の虫が騒ぎ出しました。道具箱を開けてみると、ほったらかしていた道具たちが見事に錆びていました。私の父も同じような性質で、父の道具箱を見ると私より錆びている道具(鉋と細い鑿)がありましたので今回、一緒に綺麗にしていきたいと思います。

↓現状確認です。いい感じで錆が回っていますね。これは大胆に錆び落としが必要ですな。

 ここはバリッとサンダーでいきます。ざっくり錆を削り落としましょうかね。

 荒めに削り落とすと地金が出てきました。よく見るとこの鑿は少し曲がっていますね。元からこうなのか使っていてこうなったのかわかんないです。これは父の持っていた鑿で、刻印も入っていてそれなりにいいものだと思うんですよね。だいぶ古いようですから。

↓とりあえず錆びを落としました。ざっくりとではありますが、あまり削りすぎないようにと、刃の部分は極力触らないようにしました。

 ↓3cm幅(一寸)の鑿はこのまま磨いて仕上げることにしました。この鑿は地金そのままの感じでいきます。磨くとしっとりとした感じになりました。まだ、刃は付けていないです。

 さて、残りの鑿にはちょっと手を加えてみます。簡単に黒染めしてみます。
やり方はというと、濃く煮出した紅茶に酢を加えた液に漬け込む方法です。比率は紅茶4に酢1にしました。まあ大体ですが。

 この液に鑿をザブンと漬け込みます。しばらくすると泡が出てきました。何らかの反応があってるようです。1時間ほど漬けてみました。

 ↓引き上げてみると真っ黒というわけではありませんが、黒というより灰色っぽく仕上がりました。私的にはなかなか好きですね。もっと長く漬け込むともっと黒っぽくなるんでしょうかね?

錆び落としも終わったので、肝心の刃付けです。手仕事の砥石を使った刃付けの技術は持ってないので、前に買った刃物研ぎ機に頼ります。これ、便利ですね。ただ、砥石は1000番しか持ってないのでそれなりの刃になります。でも、十分ですよ。

 ↓手仕事ではなかなか難しいまっすぐな刃付けが出来ました。

 手でしこしことする時間の5分の1くらいの時間で出来ます。でも、いつかは手で研ぐ技術を身に着けてみたいですね。
 この刃物研ぎ機にもちょっとしたコツがあって、水を流しながら研ぐんですが、サーと水を流しながら研ぐと、ざっくりと研げて、チョロチョロと水を流しながら研ぐときめ細かく研ぐことが出来ます。ですので、仕上げの刃付けでは水を流さずに研いで研ぎカスをためるようにして研ぐといい刃が付きます。ただ、砥石には悪いですけどね。

 ↓この機械でも難しい鉋の刃付けです。まずは裏をきっちり出します。ここはフラットが命です。まあ、鉋はどこの刃もまっすぐが命なんですよね。私の技術では全く無理ですね。

↓裏を出して、表も研いで矢印の刃の部分がまっすぐに出来たら成功です。今回、何とか刃が付きました。刃物研ぎ機が無かったらできませんね。これが手で出来る大工の人はすごいと思います。

 何とか全部仕上げました。所要2時間でしたね。刃物研ぎ機の砥石がフラットではなくなってしまったので、また今度はそこを手入れしないといけませんね。砥石もフラットが命ですからね。

 ↓鑿の研ぎ具合と色染めの違いが判るでしょうか。

 仕上げと錆止めに新聞紙で磨いておきます。次使う時に錆びていたら涙が出ますもんね。

 新聞紙で磨いたら新聞紙でくるんで次の出番まで待機です。

今後、何を作ろうかと企んでいるのは、とりあえず作業台と犬小屋です。まだ、犬を飼うのは先なんですが、いつでもいいように迎え入れる準備はしておこうと思います。あ、犬は外飼いです。そして、機を見てマイガレージを作ろうかなと。夢は広がりますねぇ~!

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