このバイクが私のところに来てから、アクセルワイヤーもクラッチワイヤーも交換していませんので、かれこれ20年以上は経っていますね。ひょっとしたら、1979年製なので40年物かもしれません。まだまだ使えそうですが、ワイヤーのアウターにひび割れが見られますので、切れる前に交換しておきます。外してみてまだ使えそうなら、いざという時の予備として取っておくこととします。
新品を取り付ける前に注油しておきます。より滑りを良くして、できるだけ少ない力で操作できるようになるとうれしいです。クラッチの重さは渋滞時には地獄ですからね。そして、アクセルも軽く回せるようになると力が上がったように感じられてうれしくなっちゃいます。
↓まずはベルハンマーを流し込んでおきます。サラサラ系のオイルですね。この油は結構いいですよ。あんまり長持ちはしませんけど、ほんとに滑りがよくなります。
↓ベルハンマーの後に、ウレアグリスで蓋をする様に塗り込んでおきます。長期の潤滑を狙っています。ワイヤーを動かしながら奥まで入るようにして完了です。クラッチワイヤー、アクセルワイヤーともに下準備はオッケーです。
まずはアクセルワイヤーから交換していきます。アクセルホルダーを取り外します。
アクセルホルダーを取り外しました。まだグリスが残っていますが、結構汚いです。この部分の太鼓は半田溶接でつけられて、ホルダーからワイヤーが抜けなくなっていたので切断しました。
キャブの方も外します。ここはアクセルの方を先に外していてワイヤー緩んでいたので簡単にとることができました。
新しいワイヤーの方はL字曲がる金具の部分がしっかりしています。やっぱりですが、新しい方がスムーズに動きます。ですが、古い方も割とこまめに注油していたので、支障なく動きます。予備としてとっておきましょう。
アクセルホルダーもきれいに掃除したあとにグリスアップもして組付けました。L字金具のところについているアジャスターで遊びの調節をします。遊びも決まったら、ハンドルを左右に切ってみてワイヤーが引っ張られることがないことを確認してOK。もし、どちらかに切ったときにエンジンが吹けあがったら恐怖ですもんね。この確認は大事です。
よし!ここはこれであと20年は大丈夫ですかね、笑。
さて、ちょっとめんどくさいクラッチワイヤーの交換をしていきます。ここは、狭くて工具が入りにくいんですよね。
クラッチワイヤーのアジャスターを縮める方にボルトを回してクラッチワイヤーが緩むようにしてクラッチレバーと、レリースアーム(エンジン側)についているワイヤーの太鼓を外します。
ワイヤーを外しました。エンジン側の太鼓の方の根元にちょっと劣化が見られます。もうしばらくは大丈夫だったと思いますが、交換しといてよかったです。
さて、今回は無加工でいけるかなと思ってたんですが、やっぱりひと手間がありました。
それじゃあ、クラッチレバーにワイヤーをはめようと、外した時と反対の作業をするのですが、うまくいきません。ん?なんで?クラッチレバーに太鼓が入らない?
古い方と比べ見ると、若干新しい方の太鼓が長いのです。5mmほどですが、削らないといけないようです。もう慣れたもので、グラインダーでちゃっちゃと削りました。今回もポン付けは無しですね。
クラッチレバーに無事収まりました。うまくいかないことを考えて加工して取り付けることができると楽しいです。・・・・Ⅿ養成バイクですね。
無事に取り付け終わりました。夏場はこういった作業をすると汗びっしょりになります。
クラッチの遊びの調整を終えたら、ちょっと走ってクラッチに滑りがないか確認しました。クラッチの切れもよく、滑りもないようでしたが、ニュートラルの入りが若干悪くなったようだったので、今回は縮め側に少し調整していい感じになりました。
今回の秋のツーリングシーズンに向けての整備はひと段落なのかなぁと思います。あとはタイヤの空気圧も見とかないといけませんね。乗り味が大きく変わりますからね。
さぁて、COVID-19が治まったら、1泊ぐらいのツーリングに行くかな。
コメント