アイドリング不調の原因を突き止める?

バイク

 まだアイドリングが安定しません。走り始めはいいのですが、しばらく走って、信号などで止まった時に、エンジンの回転が落ちるのが遅かったり、高い回転数から落ちなかったりと不安定です。
 ガバナーを疑ってスプリングを替えてみたのですが、たしかに替えた直後は調子が良かったんですが、しばらくすると悪い症状が出てきました。うう~ん、これは点火系ではないのかな・・・。
 次は燃料系を疑っていきたいと思います。
 まずは、燃料タンクからキャブレターまでの経路のチェックです。燃料コックを取り外して見てみます。

↓燃料コックのフィルターに錆びのようなゴミが結構付いていました。まさかこれが原因か?
 分解して綺麗にして燃料経路の開通を確認。おまけにタンクの中もあらかた汚れを取っておきました。これで直ればラッキーですが・・・。

↓タンクキャップの通気口の開通も確認しておきます。ここが詰まっているとタンクが真空になってガソリンが落ちていかなくなりますからね。チェック、ヨシ!ここも大丈夫と。ちなみにここのチェック方法は、口を当てて息を吹き込んでみるのです。息が抜ければOK。

↓30分ほど走ってきました。走って15分ほどするとやっぱり症状が出ます。なんだろうなぁ。

 今回の試走で気付いたことがあります。信号待ちで回転数が下がらなくなった時に、アイドルの回転数を調整するネジを回すと回転が落ちるのです。ということは、原因はキャブかな?一応、2次エアー(キャブ以外からの空気)を吸っていないかどうかの確認で、パーツクリーナーをマニホールドのあたりに吹き付けてみましたが、回転数に変化なし。2次エアーは吸っていないようです。
↓ということでばらします。

 さくさくとケーブルやら固定用のボルト等を外していきます。

↓キャブレターは固定ベンチュリ―式のS&SのEキャブをつけています。ショーティーというやつですね。私、そう飛ばすほうではではありませんが、このキャブはどちらかというと高回転型様のキャブで低回転は苦手とされています。ですが、そう飛ばさない普段使いで特に不満はありません。はじける加速感が気持ちいいです。私にはいいキャブですね。ただ、あまりアイドリングは下げれません。700回転くらいまでですね。キャブの口径が1200cc用にしては大きいですもんね。

↓取り外したキャブを分解していきます。ここからジェットと呼ばれるガソリンの量を調節するパーツを外して穴という穴にキャブクリーナーを吹き付けて、すべての穴をきれいにしていきます。ジェットはキャブクリーナー液にしばらくどぶ漬けします。そして綺麗になったら元通りに組上げて行きます。

 ↓キャブの分解清掃組上げが終わったら、元のように組み付けて行きます。ここまで組んでアクセルワイヤーを付け忘れていてもう一度ばらしたことは内緒です。2,3人にしか言わないで下さい。

 エンジン始動してみました。始動は初めはまだガソリンが上手く回っていないようで、バンバンパンパンと安定せずにひどい煙が出て、こりゃあ、どこか組み間違えたかと心配しましたが、しばらくすると安定してきました。とりあえず、ミクスチャースクリュー(このキャブはここしか調整するところは無い)を締め込んだところから1回転と1/2ほど戻して回転数が一番上がったところで走ってみます。10分ほどアイドリングした感じではいい感じです。
 走り出してみると、2000回転ほどのところに、回転上昇に伴ってボコつく様なところがあったのですが、そこがスムーズに回転がつながるようになりました。ジェットにつまりがあったのかもしれませんね。全般にトルクが太くなったようで走りやすくなりました。ただ、高速を走ってみたんですが、90~100kmあたりで、時折、キャブからパンパンって吹き返しのような症状がでます。これは今後の課題にしましょう。ここにはしばらく目をつぶります。
 肝心のアイドリングですが、1時間ほど走りましたが、落ち着いたり、不安定になったりといくぶん良くなりましたがやっぱり症状が出ます。アイドリングが高い時にローギヤを入れるとミッションが痛みそうで嫌なんですよね。
 乗りながらじっくり観察すると、回転数が高い段階でクラッチを切って止まると、アイドリングが高止まりします。走りながら回転数を落としてクラッチを切ると設定のアイドリングをします。
 ここまでのまとめは、ポイント、コンデンサー、イグニッションコイルは新品、ガバナースプリングよし!、キャブよし!2次エアーなし!
・・・・ということは、ガバナー本体か!
 はぁ~~、また注文だな。

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