令和元年米作り 総括

平成最後令和元年米作り

 まだ平成だった2月10日からスタートした米作りですが、やっと新米を食べるにいたりました。
 今年のお米も、香りがよく、 モッチリしていて甘みもあって、いつもながらおいしいです。
 今は保存環境も良くなってきていて、古いお米(昨年取れた分)も充分おいしいですが、新米を食べると、やっぱり格段に違うおいしさですね。

 今年の米作りは、昨年の課題を基にして取り組みましたが、結果として思うようにはいかず、私の田んぼは、ほぼ壊滅状態でやっと種籾が取れたという状況でした。しばらく「トホホ・・・」の心境でしたが、徐々に元気が出てきて「来年はやってやるぜ!」となりました。

 それでは、今年の稲作を振り返ってみます。

2月 肥料撒き、荒起こし、育苗土の準備。米ぬかなどを撒きました。
   3月、4月は特に何もなくほったらかしです。

米ぬかを撒きました
大きく荒く起こしていきます。
苗床を仕込みます。もっと早い時期からやってもいいですね。

5月 田植えに向けて本格的にスタートです。苗作り、田起こしなどです。仔うさぎをつかまえましたね、そういえば。

苗作り。もっと、種籾を多く蒔いても良かったですね。
仔うさぎが足元にいて、逃げませんでした。
少し細かくしすぎました。もっと荒くて良いようです。

6月 田植えと除草の日々でした。米ぬか練りこみ作戦はどうもイマイチでしたね。さあて、来年はどうしますかね。

スカスカの田植えですが、これでよし!です。
チェーンを引いて除草作業中。

7月 除草と草刈を暑い中にやりました。この頃は豊作を信じて疑いませんでした。

だいぶ稲も大きくなりました。雑草は生えている所と生えていないところの差がはげしいです。
暑い中の草刈です。シーズン中に2~3回おこないます。
夏ですね。

8月 順調に来ていた私の稲ですが、8月の終わりに悲劇の序章を迎えます。イノシシ恐るべし。

分けつも太さも順調でした・・・。
穂も生え揃っていい感じでした・・・。
・・・・・・。

 来年のイノシシ対策は、田んぼの周りを、金網で覆うことになりそうです。役場から補助が出そうなので。

9月 今年、宮崎県内で猛威を振るったトビイロウンカの被害をモロに受けてしまいました。残っていた稲は、ほぼ、全滅状態でした。なめていました。
 9月の終わりに何とか残った分を手刈りし、収穫です。種籾分は取れました。

脱力。
さびしい収穫でした。

10月 いつもどおりに作っている稲の方を収穫しました。こちらの方は、天候不順の影響もあり、例年より少なかったですが、何とか収穫できました。小粒の米が多かったです。

少し稲が細いかな。
掛け干しです。秋の景色ですね。
脱穀作業は埃がすごいですよ。
収穫

 気を揉みますが、楽しい米作りも終わってしまいました。今年は、出穂~登熟期の天候不順でこの辺りでは、どこのお米も出来が悪いようです。
 しかしながら、最終の調整にお米を出したのですが、そこの人(いわゆるライスセンター)の話を聞いてみると、何人かの農家はいつもと変わらずいいお米をいい量で作ってきているそうです。すごい経験と技術だと思います。私も、今回の経験を生かして次につなげようと思います。

 ところで、今回の米作りにかかった経費をざっくりですが、計算してみました。
苗代、肥料や農薬にかかった分、機械代、人件費を安いですが一人一日1万円としてみると・・・、50万円以上かかっていました。ご、ご、50万円!

 今年出来た米が、小さい粒の物も入れて32袋(1袋30kg)です。単純に割ってみると1袋が約1万6千円になります。これでも原価です。どんなに旨くても、こんな金額じゃ売れませんから、完全に赤字ですね。
 ただ、自分で作って自分で食うとなればプライスレスです。ということは、逆に言えばいくらの値段を付けてもいいわけです。
 それでは言わせてください。

「1袋 100万円でぇ~す。」

 私、ここ最近、ものすごく高価なお米食べてます。トイレで出すのがもったいないくらいの値段ですね。

 まぁ、現実問題としては、1袋8000円で売ってます。

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