ドアをどうやって作ろうかと考えましたが、シンプルに板を接ぎ合わせて作ることにしました。
材料はコメリに売っている「カフェ板」です。長さ2mで幅約20cm、厚みも約3cmあり、乾燥もバッチリ出来ているので狂いが少ないです。価格も今、セール中で1枚980円(税込み)となっていました。コメリ店内で恥ずかしげもなく、一枚一枚吟味して10枚買ってきました。

このクランプで固定して接ぎ合わせます。このクランプはガス管を使ったもので強力に材を挟み込むことが出来ます。ガス屋の友人に頼んで購入してネジ山まで切ってもらいました。クランプの部分はネットで1セット1000円ほどで購入しました。

カフェ板の側面のさねの部分にボンドを塗っていきます。雨にぬれても大丈夫なゴリラボンドを使いました。

ボンドを塗った木を並べてがっちりと圧縮しながら固定します。ですが、あんまり締め上げてしまうとたわんでしまいますので、木と木に隙間が空かず、しっかりと密着したガッチリといった塩梅です。

二日ほど固定して乾燥させたら、1枚の板になります。強度もそれなりにあるようです。持ち上げてみても板がはがれそうにはありませんでした。その板をドアの寸法に切り出します。どこか1面を基準面として、長方形を切り出します。

ドアの寸法に切り出したら、補強のためと反り防止に横板を張ります。板を貼る部分にボンドをぬりぬりとします。

ドアの上部と下部に横板を貼りました。ボンドとねじでがっちり密着させます。裏も同様に貼っています。

塗装しました。2度塗りすると、しっかりと色も乗って、撥水効果も上がります。重厚なドアらしくなってきました。ただ、このドアすごく重いです。一人で持てるぎりぎりの重さです。動かすときには少し決意が要ります。

出来たドアを取り付けていきます。かなり重いドアなので蝶番は4個とすることにしました。ステンレス製の強そうな蝶番です。2年ほど前に職場の移転工事があったんですが、その時に壊す建物から頂いてきていた蝶番がやっと日の目を見ました。両方のドアで8個の蝶番を使うので買えばいい金額になります。先を見越して10個ほど取って来ていた自分をほめてあげたいです。

この蝶番は、芯を抜くと分解できる構造になっているので、一人で重いドアを取り付けるときには、蝶番を付けたドアを一度、現物合わせしてみて、蝶番の位置に印をつけたら、蝶番を分解して、片方を取り付けてからドアを合わせて蝶番の芯を入れて完成という取付の流れになります。取り付けに際して助っ人がいたら、こんな面倒なことはしなくてドアを持っててもらえばいいので、人を呼んでくることをお勧めします。

取り付けました。スムーズに開け閉めが出来ます。一人では重労働でした。

ドアに「三角ゴンベ」を付けます。ドア同士に隙間が空いたのでオス側に下駄をはかせて取り付けます。
このドア、無垢の杉板を使った幅広い扉となったので、木が湿気を吸うと5~10mmほど動く(広くなる)のです。ですので、あんまりきっちりとしたサイズで作ると、日によってはドアが広がってドア同士がくっ付いて開かなくなったりするのです。雨の日にドアを作っているときに、サイズを測ってみると日によって幅が狂っているので気づきました。ですので、少しクリアランスを大きめにとって材を切りました。でも少し切りすぎたな。

ゴンベを付けて塗装も終わりました。バチンバチンと小気味よくゴンベが作動して、開け閉めもバッチリです。ドア同士の隙間を隠す板も付けました。

ドアの取っ手はゴツ目のアイアンの物を大きな扉の方にのみ付けました。このドアの雰囲気にあっているかなと思いまして。

小さい方のドアには「丸落とし」を上下に付けて普段は固定して使います。大きなものを入れるときだけ開ける扉です。このドアの丸落としの棒が入る穴も、ドアの幅が湿気で動くので、その分のゆとりを持たせて開けました。


入口ドアが出来ました。これで小屋の外壁は終わりました。ああ、出来ましたね。
ドアにはまだ鍵を付けてないのでとりあえず簡易的な?ものを取り付けました。電子錠です。

↓ええ、100円でした。パッと見、お!電子錠が付いてんなと思わせることが出来ればいいのです。計算も出来るので便利です。本格的な錠は中に物を入れ出してから考えましょう。

杉の無垢でドアを作る時には、湿気でドアの幅が変わるので注意が必要です。きっちりとした隙間が空かないような建物には向きませんね。その時に木でドアを作るならフラッシュ構造にした方がよろしいですね。軽くも出来ますし。ただ、無垢のドア、存在感はありますね。
ああ、小屋の外側が出来ました。ここまで来るの長かったなぁ~。ドアが出来て、小屋の中に入っていると何とも言えない安心感があります。中で一人でつい、ニヤけてしまいますね。その顔も、ドアがあるので、誰にも見られないのよね。
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