軸組みの建物では、どこかに耐力を持たせる筋交いであったり、壁であったりを作らなければなりません。柱や梁をいかにきっちり刻んで建てても、横からの力に弱いのです。この小屋には筋交いを入れて丈夫にしていこうと思います。ベニヤを張って耐力壁にしていくプランもあったのですが、筋交いの方が安上がりなのと、筋交いの加工に興味があったというのがその理由です。ただ、計算してみると、ベニヤを張りまわした方が、トータルでは安かったかもしれません。
柱と柱の間に斜めに木材を入れて建物がぐらぐらしないようにします。今回の木材は幅105mmで厚みが45mmの物を使います。下の黄色い線のように斜めに入れていきます。
現物の木を実際に上の黄色い線のように当てておいて、切る線を書ければよいのですが、今回も一人作業になり、木材を当てておいてもらう人はいませんので、計算で切る角度を出しながらやっていきます。筋交いを掛けるところのスペースを測ると、1715mm×2235mmでした。
まず、筋交いの木材に中心線を引きます。中心線に指金を当て、当てるその位置は、先ほど測った寸法の10分の1の部分です。
1715側の指金の方に線を引き、その線が中心線と交わる部分でその線と直角になるもう一つの線を引きます。
先ほど引いた線を切り取ると、筋交いの片方の角が出来ます。
先ほど作った角を実際の建物に押し付けて合わせ、反対の角は、現物合わせの線を書き入れれば、一人でも筋交いを入れることが出来ます。
出来た筋交いを嵌めたら、プレートを取り付けてさらに強いものにします。しっかりと隙間なく筋交いを取りつけることが出来たら、プレートを付けなくても強度は変わらないと思います。むしろ、プレートを使うのなら、そこまできっちりとした筋交いの寸法どりは必要なく、少し緩いくらいでいいのかもしれませんね。今回は一応、きっちりと入れて金物も使いました。
筋交いを入れると、建物が、グッと押してもビクとも動かなくなります。強くなったなぁとニンマリです。仮筋交いの時は屋根に上ると少しぐらぐらして嫌な感じがしましたが、筋交いを入れた後では揺れなくなので安心感が凄く出ます。
窓や明り取りを付ける部分は筋交いが入れられないので、そのスペースは空けて、その横にクロスに筋交いを入れました。これでしっかり耐力が出ます。小屋にしては過剰でしたかね。笑
筋交いが入ると本当に建物がしっかりしますね。この後は間柱を入れて壁を張っていく準備をしていきます。
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