小屋づくり 3  基礎その2

小屋づくり

 基礎のコンクリートを練るために友人から借りてきました。やっぱり持つべきものはコンクリートミキサーを持つ友人ですねぇ。コンクリートを運ぶネコまで貸してくれました。これがあれば10人力です。

これが無いと厳しいかも。

 コンクリートを練っていきます。ちなみにコンクリートとは、セメントと砂と砂利(骨材)を混ぜて水を加えて練ったものです。セメントと砂だけのものはモルタルといいますね。
 今回のコンクリートの配合は、セメント:砂:砂利の比率が1:3:5にしました。実際には、スコップでカウントしながら入れていきます。スコップにセメント3杯、砂9杯、砂利15杯でこのミキサーで練るにはちょうど良い量になりました。水はホースで入れながらいい感じになるように調整します。練り具合は、ミキサー車が生コン持ってくるときはこんな流動性だなという出来上がりを目指しました。水多すぎが一番駄目なので気を使います。

もう少し砂と水を足した方がよろしいですね。

 セメントは5袋買ってきました。0.1㎥作るのに約1袋使う感じです。

今、1袋が約600円。値上がりしてますなぁ。

 砂利と砂は、この日の午前中に雨が降っていて、いい感じで水を含んでいたので、入れる水の量も少なくて済んでコンクリートの練り上りが早かったです。

運ぶのが大変でした。いい筋トレになりました。

 出来たコンクリートを基礎に投入していきます。仕上がりの高さを見ながらの作業です。コンクリートの比重は2.3と結構重たいので、地味に重労働です。学生の時に土木作業のアルバイトをよくやっていましたが、久しぶりのコンクリいじりで、あの若かったころを思い出し、甘酸っぱい思い出が胸をよぎりました。

休む暇なし

 一人で作業して約1時間半ほどで基礎へのセメント投入が完了しました。作業時間に無駄が出ないように、コンクリートが練りあがってネコに入れたら、すぐに次のコンクリートの準備をして、練っている間にネコのコンクリートを基礎に投入するとよかったです。ただ、休憩を取る暇はなくなりますがね。

基礎のコンクリ打ち終わり。

 ちょっと一息入れて基礎立ち上げのブロックを積んでいきます。張った水糸をガイドにしてコンクリートにブロックが約1.5cmほどめり込こむようにして据えます。簡単そうですが、これがなかなか難しい。ブロックの端が水糸に当たるか当たらないかほどの位置で、さらに縦横が水平になるようにするのは繊細な作業でした。プロの左官屋さんは簡単にどんどん積んでいきますが、私はたっぷり時間がかかります。そのうちにコンクリートが固まり出して最後の方はブロックがなかなかめり込まなくなります。

なかなか水糸と合わなくて、ブロックを叩き割りそうになりました。

 1段目のブロックを何とか積みました。たったこれだけの量ですが、たっぷり3時間近くかかりました。直線の終わり頃に半端のサイズのブロックが必要になるので、サイズ合わせにサンダーでブロックを切る作業も大変でした。体中が切り粉だらけになります。 
 所々に補強の鉄筋も入れて今日はここまでです。基礎打ちを13時から始めて積み終わりが17時過ぎまででした。
これくらいの量だったら、プロは30分くらいで積んでしまうでしょうね。

積み終わって一安心。パッと見いい感じです。
基礎が形を成してきましたね。ちょっと狭いかな。

 私の都合上、2日ほど置いて2段目にかかります。
今度は、1段目がほぼ決まっているので、その上に積んでいけばいいので少し楽です。
仕上がりの位置に水糸を引き直して積んでいきました。

2段目は徐々にコツを掴んできました。コツはブロックの下に敷くモルタルは多めが吉。

 今度は一時間ほどで積み上がりました。終始、腰を曲げての作業で腰がバキバキになります。結構な重労働。
 積みが終わったら、ブロックの間の隙間(目地)を埋めながらアンカーボルトを入れていきます。

ブロックの表面にモルタルを塗るかどうか迷っています。
目地が合っていないところがあるのもご愛嬌ですなぁ。

 おっと、アンカーボルトを入れる前に、水糸を張りなおして、センター(芯)をブロックに印しておきます。念のため、張った水糸の直角と距離の再確認をしておきましたが、狂いもなく3640×2730の長方形が出来ていました。ホッとしました。
 ブロックに芯の印をつけたらこれまでお世話になった「遣り方」はお役御免でばらしてもOKです。

ブロックに貼っているテープは目地にモルタルを入れた時にこぼれないようにするため。

 アンカーボルトを入れていきますが、土台となる木材と同じサイズの物でガイドを作りました。こうやって入れれば、間違いないでしょう。アンカーを入れる位置は8か所です。端と柱の側で筋交いの邪魔にならない位置にしました。

土台は3寸5分角(105)の木材を使います。

 アンカーボルトの埋め込みも終わり、ついに遣り方も撤去しました。スッキリしました。基礎も終盤ですなぁ。

基礎の側面にモルタルを塗ろうかと考え中

 アンカーが動かなくなったら、鉄筋と結束して補強していきます。結束が出来たらコンクリートを流し込んで天板をフラットにします。

鉄筋はⅮ10の鉄筋です。

 溝にコンクリートを流し込み、フラットに整えました。これで基礎はほぼ完成です。

基礎の天板が出来ました。小さな小屋にしては強い基礎になったと思います。

 基礎の内の整地をしました。すっきりしました。何度か転圧作業を行い、しばらくおいて雨に当てて土地を締めようと思います。締まったら土間コンを打ちます。

基礎の完成!

 ブロック基礎のままでもいいのですが、実家の倉庫で大工道具を探していたら、ほぼ使われていない状態のモルタル接着剤を見つけました。使っていいかと聞いたらいいというのでもらってきました。ブロックにモルタルを塗ってみることにします。
 まずは4倍ほどに薄めてブロックの表面に塗ります。これでモルタルが良く着くようです。

塗り終わって乾くと、表面がペタペタする感じになります。

 モルタルを塗ってみました。綺麗に仕上げるのは無理だとすぐに判断して、塗りっぱなしにしました。私が使っている砂には、割と大きな小石や貝殻が混じっていたりするので薄く塗るのは困難でした。綺麗に塗りたかったら砂の選別も必要ですね。
 まあ、これはこれでいいでしょう。

モルタルにも接着剤を入れて練っています。

 素人仕上げは味仕上げ。プロにはできない仕上げです。この塗りではお金はいただけませんもの。

気が向いたらこの上から仕上げを塗りましょうかね。いや、しないだろうなぁ。

 基礎が出来ました。まだ土間コンを打って床を作る作業がありますが、きつい作業はほぼ終わりました。土間コンは生コンを頼んで打つことにします。
 もう、ここまで来たら、木材を注文して刻む作業を始めてもいいですね。木材の刻みは楽しみです。ただ、少し疲れたのでちょっと休憩が要りますね。
 この小屋程度の基礎作りだったら、コンクリートミキサーを何とか確保することが必須ですね。これ以上大きかったら生コンを頼むだろうし、小さかったら手練りでも何とかなりそうです。コンクリートミキサーがあると、自分のペースで出来るのも良かったです。マイミキサーが欲しいですがそんなにいつも使わないしなぁ。あ、やっぱり友人に借りるのが一番だわ。

次回→ 土間コンを打つ へ

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