屋根の下地となる垂木(たるき)を打ち付けました。45mm角の材を使っています。棟の切り欠きにもぴったりと収まってすんなりと取り付けが出来ました。垂木が付くとグッと建物らしさが出てきましたね。
さて、これから大事な作業です。下げ振りという道具を使って柱の垂直を出していきます。柱を立てて木を組んだだけでは骨組みは歪んでいるのです。
下げ振りの使い方は、柱の上部に本体を取り付けます。取り付けるといっても、針が内蔵されているのでそれで柱に差すだけです。そしておもりの部分を地面近くまで下げます。本体を柱に取り付けると、柱から50mm離れたところから糸が出ているので、柱の下の方の糸の部分を測ってそこが50mmだったら柱は垂直に立っているということになります。
糸を測る時は、スコヤで測ると楽ですね。もちろん、スケールや指金、定規でもいいです。
垂直を見るのなら水平器でもよさそうですが、柱自体が曲がっているものもあるので、下げ振りの方が正確ですね。
建てたばかりはほとんどの柱が垂直になっていないので、柱や梁にロープをかけて誰かに引っ張ってもらいながら、下げ振りの糸を測って垂直になるようにします。どうしても一人ではできないので、今回は父にご登場願いました。一通りの駄目出しをされてからの作業でしたが、助けてもらっているので黙って聞き流しました。
垂直が出たら、仮の筋交いを打ち付けて固定します。私は貫板を釘で打ち付けて留めています。これでも、結構がっちりと固定されて骨組みが動かなくなります。本筋交いを入れるまではこのままです。
垂直も出たところですし、今のうちに、金物も取り付けておきます。この金物で強度は持たせませんが、柱の引き抜け防止には効果があります。小屋なので、これぐらいの金物で大丈夫でしょう。父はこんな小屋に金物なんていらんわといっておりましたが、もう金物は買ってあるので聞き流しました。
すべての柱に抜け防止の金物取り付けました。これで安心が買えるなら安いものです。まあ、実際に金物は安いんですけどね。おっと、この段階で土台のボルトも締めておきます。忘れるところでした。
梁と柱と桁も金具でがっちり固定です。これで台風が来ても屋根が飛ぶことはないでしょう。父はこれを見て鼻で笑って帰っていきました。
火打ち梁も四隅に取り付けました。火打ち梁は建物の強度を持たせるのには重要です。火打ち梁の金物もあるんですが、やっぱり木がかっこいいかなと思って作りました。上手く収まるか心配でしたが、少しの手直しで綺麗に収まってくれました。これでまた骨組みが強くなりました。
まだ筋交いを入れる作業がありますが、とりあえず仮の筋交いが入っているので、骨組みはガッチリしています。筋交い用の木材を注文しておきましょう。
次は筋交いの前に屋根を掛けてしまいたいので、その準備をしていきます。野地板を張って、アスファルトルーフィングまで掛けてしまえば、とりあえず雨が降っても大丈夫です。そこまでしておけば後はゆっくりしても大丈夫なのでそこまでは少し頑張りましょうかね。
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