小屋づくり 2  基礎その1

小屋づくり

 まずは基礎工事からのスタートです。地縄張りをして建てる部分を決めます。杭を打って実際に印をつけていきます。今回は上の擁壁から70センチ離した位置を基準にしました。

上の擁壁と平行になるようにしています。

 地縄張りしたところ、コンクリート製の枕木が引っかかるので、もったいないですが、取り外していきます。取り外しと書きましたが、破壊ですね。バールやハンマーを使って壊していきます。炎天下の作業でもう汗だく。指先が攣ります。ちょっとやりすぎました。

コンクリ硬いわぁ

 バールやハンマーでも壊せない部分はタガネで叩いて地道に壊します。あー、いい機械があったら楽だろうなぁと考えだして手が止まる時は、だいたい疲れているときなので、休憩して水分補給です。

ゴーグルをしてないと破片が飛んできて危ないね。

 邪魔になる部分を撤去出来たら、地縄張りした周りに杭を打っていきます。杭打ちでも大汗。今年の夏は長くて暑いのぅ。

暑い中での作業は体力が奪われますなぁ。

 杭を立てたら、その杭に水を使って水平を出していきます。透明のホースに気泡が入らないようにバケツの水を通したら、ホースの端の水の高さとバケツの水位が同じ高さになることを利用します。

透明のチューブが5mで600円ほど

 周りに打ってある杭のすべてに水位の印をつけていきます。時間はかかりますが、お金はそんなにかかりませんね。しつこく確認しながら、印をつけました。

水の動きが止まりそうなときに蚊が来る。殺意を覚える。

 すべての杭に水平の印をつけたら、その印を元に水貫板を張りまわします。これで遣り方が出来ました。水貫板の高さはすべて同じです。これで水貫板の上に水糸を張って建物の基礎の正確な位置を出す準備が出来ました。

下準備完了

 水貫板に張った水糸の直角を大矩(大きな直角三角形定規)を使って出します。これで正確な位置に水糸を張っていきます。これは大事な作業で、ここが狂っていると、もれなく作る小屋も狂いますね。水糸を張って出来た長方形の対角線同士を測って同じ距離であれば正しい形が出来ています。今回は対角線の長さが4550mmだったらOKです。出来るまでしつこく調整して合わせます。今回は、ガゼボ作りの時にしっかりとした大矩を作っていたので比較的にスムーズに出来ました。もし、大矩が狂っていると無限調整地獄です。

ここはしつこく調整します。
こんなサイズになります。

 重量ブロックを使った基礎でいこうと思いますが、その時の基礎掘りの深さについては、ブロック天端から325mm下がりでいこうと思います。天端から地面までを150mmとしなるよう、水糸の高さとの差を計算して、水糸を基準として穴掘りしていきます。

図にして考えてみた

 張った水糸を基に基礎の穴掘りをします。この作業を「根切り」といいます。私の住む日向市では冬場にほとんど雪が降ることもありませんし、地面が凍るようなこともないので、適当な深さでいいです。寒い地方だと地面が凍らない深さまで下げないといけないようです。大変ですね。今回は計算したところ、地面の一番低いところから約20cmほど下がりになります。
 さてここから本格的な肉体労働のスタートです。水糸を基準に地面にラインを引いてから掘り始めます。この幅でこの位置まで掘ればいいという道具を作り根切り作業(床掘り)しました。この道具はトンボって言ったり馬鹿棒って言ったりしますね。手掘りはきついわぁ。

幅が最低でも250は取れるようにしてみた。

 大した長さではないのですが、休憩を入れながら半日をかけて根切りが完了しました。砕石を敷いて転圧しようと思いましたが、掘ってみると土質も良く、叩けば締まるので砕石は入れずにこのままで仕上げることにしました。型枠も不要でいけそうです。根切りが完了したら自作の転圧器でドンツク、ドンツクと転圧作業です。土が締まると叩き心地が変わります。叩き終えたら深さを測って、目標とする深さになるように調整します。高かったら掘って、低すぎたら土を足して再転圧。
 グッと軸を握りしめて叩いていたので、しばらく転圧作業をしていると手の皮の所々がでろりと剥けました。とりあえず手袋を脱いで「な、なんじゃあ”、ごりゃあ」と割と大きめの声で言ってみました。

丸太の切れ端を使って作りました。いい重さがあります。

 基礎掘り完了です。土地に傾斜があったので結構深く掘らなければいけない部分がありました。基礎の高さを変更しなければいけないかなと思います。基礎立ち上げのブロックは1段で考えていましたが2段積に変更になりました。ブロック代は倍の+4000円だな。

床掘疲れたぁ~。今日はよく眠れるわ。

 基礎の土台には鉄筋を入れます。Ⅾ10の鉄筋を使いました。小屋なのでそれほどの重量はかからないと判断しました。蛇腹の管は電気配線です。この段階で通しておきます。この電気配線はいつか作るであろうこの小屋の為に、家を作る時に電気屋さんに頼んで、こっそりと延ばして地下に這わせておいたものです。やっと役に立つ日が来ました。

鉄筋を結束するの割と難しいわ。慣れたころに終わった。

  鉄筋を組んで全体に回しました。鉄筋を少し浮かすように整地で出たコンクリートを砕いて敷いています。

あとはコンクリ投入だな

 基礎用の120幅の重量ブロックを買ってきました。ブロックを専門に売っているところで買ったので1個135円でした。ホームセンターなんかだともっと高いので、結構な量が要る時は専門店で買った方がだいぶお得ですね。

約60個ほど要ります

 ブロックを積んで基礎を作ろうと思いますが、今回の基礎部分に必要なコンクリートの量を計算してみると約0.35㎥必要です。生コンを頼むには、0.5㎥くらいからのようなので、これくらいの量なら自分で練る方が良いようです。ですので砂利と砕石を買ってきました。砂利も砕石もこの量で各2000円くらいでした。結構な量が要る時は、砕石屋さんを探して買うと安いです。こういう時はタウンページが使えますね。ウェブではまだ出てこないことがありますね。

約0.5㎥くらいづつはある

 さて、次はコンクリートを練って、ブロックで基礎を立ち上げていきます。
それでは、セメントをとりあえず5袋ほど買いに行ってきます。
 次回は基礎立ち上げになりますね。

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